旅行や出張などで飛行機を利用することは多いですが、台風などの悪天候で欠航することもよく報道されています。
やはり、台風の季節になると、飛行機が無事飛ぶのか不安になりますよね。
そこで、台風などによる飛行機の欠航の基準や目安についてご紹介します。
台風時の飛行機の高度と揺れの関係性
飛行機がゆれる原因は、積乱雲(入道雲)の中の乱気流や気流が山脈を越えるときに起こる乱気流があります。
他にもジェット気流や寒冷前線付近で発達する積乱雲の乱気流なども原因の一つです。
乱気流が原因であれば、台風時には強風が吹き荒れるので、飛行機は全て欠航するような気がしますよね。
ところが実際には、台風時でも運行することがあるのは何故でしょう。
飛行機が運航に影響を受けるのは、離着陸の時と言われています。
その離着陸の時に悪天候や台風などの影響がなければ、飛行機の飛ぶ高度は7,500mから10,000mの高さを飛ぶため、悪天候の影響はほとんど受けなくなります。
でも台風は発達すると10,000m~15,000mの高度になると言われています。
ほとんどの場合迂回して台風を避けますが、台風の強風は砂時計のように上端と下端が広く、中央部分が狭いので、15,000に近い台風だと安全を確認した上で突っ切ることもあります。
台風時飛行機が欠航する基準はどの地点の天候で判断する?
国土交通省発表の2016年7月~9月における、国内航空会社11社の悪天候による欠航率は、0.45%~1.05%で、実はほとんど欠航していないのが現実です。
ただし、台風の影響の少ない北海道では運行しているが、台風直撃の九州では欠航ということがあるので、安心はできません。
台風等の悪天候で欠航する基準は統一されたものは無く、各航空会社がそれぞれのマニュアルに応じて臨機黄変に対応しているようです。
ただし、台風というより、出発地点と到着地点の天候と滑走路内等の風速や風向きが、重要なポイントになります。
飛行機の揺れや危険性は、離着陸の時に影響を受けるからです。
離陸してしまえば、飛行機は雲の上にでてしまうので順調に飛び、あとは着陸する空港の状態によります。
ですので、台風がきても飛ぶこともあるし、台風が離れていても空港の天候によって欠航することがあり、出発間際で判断がくだされることがあるので、注意が必要です。
台風で飛行機が欠航になるおおよその目安
同じ悪天候でも、欠航する航空会社としない航空会社があります。
これは機種や機材、飛行機の数、パイロットの数・技術力・経験などの違いがあるからです。
経験豊かなパイロットであれば、多少天候が悪くても飛ぶことがありますが、経験の浅いパイロットだとちょっと危険ですよね。
日本航空では、飛行機は向かい風が有利で、横風や追い風に弱く、着陸時に真横が風速16mの場合は制限されます。
また追い風は風速8mで離着陸に制限がかかります。
ジェットスターの場合
>>ジェットスターが欠航になるのは?
まとめ
欠航は台風の状態よりも離着陸地点での天候が重要なので、なかなか判断が難しいところです。
利用しようとしている航空会社のHPなどで、常に飛行状況を確認することが必要です。