日本には、世界にも負けない美しい場所が数多くあります。
特に、日本三景と呼ばれる、宮城の松島、京都の天橋立、広島の宮島は、日本人ならば1度は必ず訪れたいスポットでもあるのではないでしょうか?
関西圏など大阪から少し長めのドライブとしてちょうど良い旅行場所が、広島にある宮島(厳島神社)です。
宮島と聞けば、おそらく真っ先に頭に浮かぶのが、海にそびえ立つ大鳥居の厳島神社でしょう。
もちろん厳島神社だけではありません。
人々を惹きつける宮島の魅力に迫りながら、車で向かう方へためになる情報をお教え致します!
厳島神社のアクセスを大阪から車で行くには?
関西圏(今回は大阪)からの場合、広島の宮島までは、車で約4時間半です。
普段から車に乗り慣れている方にとっては、4時間くらいであれば車で行ってみようかな?という感覚でしょうか。
数名で乗り合わせて行くと、新幹線よりも随分お得に行けますよね。
現在は、土日祝日にはETCの休日割引などもあり、ドライブがより身近になっているように思えます。
大阪から車で向かう際、近畿自動車道、中国自動車道、そして山陽自動車道を通って廿日市ICで降ります。
中国自動車道をずっと進むことも出来ますが、山陽自動車道の方が車は多少混み合いますが、道路も整っていて、走りやすくなっています。
宮島には、宮島口駅近くの港からフェリーで渡る方法が一般的です。
車は、宮島口駅周辺の駐車場に駐車しましょう。
カーフェリーもあり、車をのせて行くことも可能ですが、宮島内での駐車場探しも苦労するので、宮島内はぜひ徒歩で観光を楽しんでみて下さい。
厳島神社と宮島を観光するなら見どころと魅力は?
宮島に行ってみたい!という理由のメインは、おそらく厳島神社ですよね。
しかし、1996年に世界文化遺産に登録された「安芸の宮島」の見どころは厳島神社だけではありません。
宮島港に降り立つと、そこには宮島の魅力満載です。
では、宮島のおすすめコースを、見所と共に順を追ってご紹介していきます。
下船するとまず見えてくるのが、表参道商店街、町家通りです。
ここには牡蠣や紅葉饅頭、様々なお店が立ち並び、一気に旅行気分に。
有名な「世界一の大杓子」前では記念写真を忘れずに撮りたいですね。
しかしこちらがあまりにも楽しく、時間を長く使ってしまう恐れがあるので、帰りに、船の時間に合わせて楽しむと良いかもしれません。
大鳥居を見ながら海沿いを歩いて進むと、五重塔と、豊臣秀吉が建てた、畳857枚分の豊国神社(ほうこくじんじゃ)、別名「千畳閣」と呼ばれる大経堂があります。
その大きさには秀吉の迫力をも感じ得ます。
こちらを過ぎると、朱色の廻廊、厳島神社が目に飛び込んできます。
東廻廊入り口から入り、半回転しながら進むと本殿が見えてきます。
お参りを済ませたら、平(ひら)舞台奥に見える大鳥居を眺めてください。
その眺めはまた格別です。
実はこの大鳥居、海底に埋められているわけではなく、自分の重みで立っているということ、ご存知でしたか?
この大きな鳥居がただ海中に立っているだけと聞くと、耳を疑いたくなります。
高さ約16m、60トンあると言われるこの大鳥居は、海底に杭を打って地盤を強化しており、鳥居にはたくさんの玉石を敷き詰めることにより、安定させているそうで、古の知恵には驚かされます。
大鳥居を横目に、西廻廊に進むと、重要文化財に登録されてある能舞台が見えます。
こちらでは、毎年4月16日から18日まで3日間神能(しんのう)が行われ、能目的の観光客が全国各地から集まります。
海上に建つ厳島神社は、潮の満ち引きに上手く対応しなければなりません。
その為、廻廊の床板には隙間があり、満潮時の水圧を調整する工夫がなされています。
女性はヒールなどが入ったりする程の隙間ですので、足元にご注意下さいね。
朱色の廻廊に囲まれた厳島神社は、ただ見た目の荘厳さ、大鳥居の迫力だけが素晴らしいのではなく、計算し尽くされた機能性も備えていたとなれば、感動しかありません!
まだ時間がある方は、せっかくなので、宮島の頂、弥山(みせん)の山頂を目指してみて下さい。
紅葉谷公園前のバス停からロープウェー行きの無料バスが20分間隔で運行しており、バスに乗って乗り場まで向かいます。
2つのロープウェーを乗り継げば、獅子岩駅に到着。
そこからは実質30分程自分の足で歩けば登頂できます。
ただし、一度下って後の20分はのぼりなので、歩きやすい靴の方が良いでしょう。
獅子岩駅を出発後、15分程すれば弥山本堂と霊火堂に着きます。
こちらが恋人の聖地として有名です。
霊火堂には、1200年以上前から炎を絶やさず燃え続けている、霊火があります。
消えずの火が、恋人たちの永遠の愛を意味するとして、恋人の聖地とされました。
また、その霊火で沸かしたお湯は誰もが飲むことができ、万病に効果があるということです。
霊火堂の横をのぼると、全国でもこちらだけの鬼の神様をお祀りする三鬼堂があります。
家内安全、商売繁盛にご利益があり、伊藤博文も度々訪れた場所だそう。
そして、大きな岩をくぐり抜けて進めば、弥山山頂に到着します。
弥山展望台では、標高535mから360度瀬戸内海の穏やかな景色を楽しむことが出来ます。
2013年に新しくなった展望台は、寝転がれるデッキもあり、登頂の疲れを癒やしながらも景色をしっかり楽しめるような心配りが魅力です。
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体力や時間に制限がある方は、ロープウェーで下山を、歩いて下山してみたい、という方はロープウェーの道とは反対の、大聖院があるコースで降りてみてください。
約1時間半のハイキングコースです。
弥山の麓まで戻ってくれば、後はフェリーの時間までゆっくり表参道商店街を満喫してくださいね。
宮島での許された時間は人それぞれです。
ご自分の時間に合わせて、見どころをチョイスしてくださいね。
広島に来たならば、1日をこの宮島観光に使って頂きたいくらい、見どころがいっぱいです。
厳島神社観光に最適な駐車場と所要時間
宮島にはあまりに見どころがあり、滞在時間が長くなりがちです。
そうなると気になるのが、駐車場問題ではないでしょうか?
あまりに長くなると駐車場代が気になります。
出来る限りお得に停めておきたいですよね。
宮島口駅付近の駐車場は、国道を境に海側と山側で駐車場が点在しています。
海側には約850台、山側には約350台の駐車スペースがあるようです。
やはり港に近い海側の駐車場からうまっていき、土日祝日は満車で停められなくなることがよくあります。
お年寄りや小さいお子様連れの場合は、海側に停めた方が良いでしょう。
港まで多少歩いても良いから、安く、そして並ばずに停めたい、という方は、山側のJR宮島口駅裏にある駐車場に向かいましょう。
海側の近い駐車場にこだわって探し回る間に、山側に駐車した方が結果早く港に到着した、ということになりますよ。
そして気になる駐車代金は、海側で大体1日1000円、山側は1日500円という所が多いです。
1日単位の駐車代金であれば、気にせず宮島で長く滞在できそうですね。
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海に浮かぶ厳島神社の鳥居が腐食しない理由と扁額についてはコチラの記事を参考にしてくださいね。
厳島神社のアクセスは大阪から車で宮島観光と駐車場情報のまとめ
厳島神社周辺だけ観光するならば、所要時間は1~2時間、弥山登頂もすれば5~6時間くらいはかかるでしょう。
せっかく訪れるのであれば、宮島観光にしっかりと時間をとることをおすすめします。
大阪から4時間半車を運転し、ゆっくり宮島観光しようと思うと、やはり1泊はしたいな、という思いになりますよね。
1泊し、1日丸々宮島観光にあてても、決して後悔はしないはずです。安全運転で、実りある宮島旅行を。