寒い冬もやっと終わるようで、お店には春の野菜がたくさん並ぶようになりました。
旬を迎えた野菜もあり食卓も賑やかですが、春野菜特有の苦みや香りが不評の家庭もあるようです。
多少の苦みがあっても栄養さえあればと思いますが、春野菜には実際どのような栄養があるのでしょうか?
春野菜の栄養と苦みについてまとめましたのでご紹介します。
春野菜の栄養と特徴
春の野菜と呼ばれるものには、アスパラガス、ふきのとう、春キャベツ、菜の花、たけのこ、新たまねぎ、にら、新じゃがいも、セロリ、たらの芽などが知られています。
冬の間は運動不足になることが多く、体力も低下する傾向にあります。
そのため春野菜を食べることによって、不足気味な栄養を補給し体力の回復を行ってきたと言われています。
代表的な春野菜に含まれている栄養及び効能を、卵(生)100g当たり含有量で比較しました。
・カリウム
高血圧予防・改善、むくみ解消、筋肉の収縮の正常化など・・・
卵130mgに対して、たけのこ470mg、ふきのとう440mg、セロリ410mg、にら400mg、たらの芽260mg。
・カルシウム
骨粗しょう症予防、高血圧予防、イライラ解消、大腸がんのリスク軽減など・・・
卵51mgに対して、菜の花140mg、にら51mg、ふきのとう46mg、キャベツ43mg。
・βカロテン
夜盲症予防・改善、美肌効果、免疫力増強、抗酸化作用など・・・
卵17μgに対して、にら3500μg、菜の花2400μg、ふきのとう260μg、ふき60μg、キャベツ50μg。
・葉酸
心臓病予防、貧血予防、整腸作用、便秘改善、がん予防など・・・
卵43μgに対して、菜の花190μg、アスパラガス180μg、たらの芽83μg、ふきのとう83μg。
・ビタミンC
壊血病予防、ミネラルの吸収促進、免疫力向上、抗酸化作用、老化防止など・・・
卵0mgに対して、菜の花44mg、キャベツ41mg、にら11mg、たけのこ8mg、たまねぎ8mg。
一部の栄養ですが、比較すると春野菜の栄養が豊富なことがわかります。
春野菜の特徴は、他の季節に食べる時よりも春に食べる野菜のほうが、苦みや強い香りがあると言われています。
春野菜が苦い理由
栄養があると言われても、春に食べる野菜が妙に苦いと思った経験はありませんか。
その苦さの理由は、冬野菜は冬の寒さに耐えるために、自分で糖を作り出すため甘くなります。
その甘い野菜に慣れた後に、割と温かくなってから育った春野菜を食べると、あまり美味しく感じないということもあるようです。
さらに春が旬の野菜には、元々苦い野菜が多いのも関係しています。
春を迎えて害虫などから野菜自身が身を守るための植物性アルカロイドという成分が、苦みと特有の香りを出すと言われています。
苦い野菜ランキング食べておきたいTOP5!
・ふきのとう
1位・・・春野菜の中でも、早く芽をだします。春野菜を代表するような苦みがあります。
しかし、この苦みが新陳代謝を促進し、カリウム、βカロテン、葉酸などの栄養が豊富です。
天ぷらや塩ゆでにして食べることが多い食材です。
・セロリ
2位・・・独特の食感や苦みがあり、嫌いという方も多い野菜です。
カリウム、ビタミン、植物繊維をバランスよく含み、高血圧予防や便秘などに効果があると言われます。
生そのものやサラダ、細かく刻んでスープの食材などで食べます。
・たらの芽
3位・・・アクが強く苦みがあり、生で食べることは少ない野菜です。
カリウム、葉酸を多く含みます。代表的な食べ方は天ぷらでしょう。
茹でて味噌和えで食べても美味しいです。
・菜の花
4位・・・苦みがある野菜の代表の一つです。
カルシウム、βカロテン、葉酸、ビタミンCを豊富に含み、栄養価の高い春野菜です。
おしたし、胡麻和え、味噌汁の具など多くの食材に利用できます。
・にら
5位・・・臭いが苦手と言う方が多い野菜です。
カリウム、カルシウムが豊富です。肉やレバーと一緒に食べると疲労回復に良いと言われます。
卵とじや鍋や味噌汁の具材として人気があります。
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まとめ
冬から春になり、活動の時期がやってきます。苦みや臭いなんて気にしないで、春野菜をどんどん食べましょう。
春野菜の栄養で、元気な生活を送り、体力増強を目指しましょう。