デザイン的にオシャレでカッコいいと思って、コンクリート壁にしたのは良いけれど、結露がひどくて住みにくいという声をよく聞きます。
結露によって発生するカビにも悩まされ、放っておくとどんどん繁殖してしまいます。
このコンクリートの打ちっ放しの結露やカビに対する対策には、どういうものがあるのか紹介します。
コンクリート壁は結露でカビが生える!
カビが発生しやすい条件は、
・温度が0℃~40℃・・・20℃から40℃が特に繁殖しやすいと言われています。
・湿度が70%以上・・・湿度が低くても材質や条件によって発生します。
・酸素がある・・・どこでも発生する可能性はあるということです。
・風通りが悪い・・・湿気が漂う場所によく発生します。
・垢、ほこり・・・カビの食べ物。
これらの条件は、外気と内気との気温差や湿度で起こる結露によるものが多いのです。
こういった条件が揃うことで、カビは繁殖して胞子が部屋を漂い、喘息や鼻炎、感染症、アレルギーなどの病気や症状がでる恐れがあります。
いつの間にか健康を害していたということがあるので、要注意です。
カビを見つけたら、すぐ除去するように心掛けましょう。
コンクリート壁の打ちっ放しのデメリット
打ちっ放しコンクリート壁は、色々な形状が作れデザイン性が良く、防音、耐火、耐久性にも優れているというメリットがあります。
コンクリート壁はそういった理由から多くの人が利用して住んでいます。
しかし、デメリットも多くあります。
・壁のデザイン
・・・無機質な表面が冷たい感じがして、均一的になってしまう。
・熱伝導率が高い
・・・コンクリート自体が外気温度を内部(室内)に伝えるので、夏は暑く、冬は寒い家になる家がほとんどです。
そのため光熱費が余計にかかります。
・結露が起きやすい
・・・コンクリートには少なからず水分を含んでいるので、湿度が高くなり結露が起きてしまいます。
結露がひどいと、カビも発生しやすいということです。
・シミやカビなどの汚れが目立ちやすい。
・建物が重たい
・・・軟弱地盤では地盤改良が必要で、通常の建築よりも費用がかかります。
・解体費が多額
・・・住み終えて家を解体する場合、コンクリートは産業廃棄物で木造よりも処分費が多額です。
解体費自体大きな費用が必要となります。
などがありますが、コンクリート壁をオシャレと見るか、作業場みたいと見るかは、個人の好みです。
コンクリート壁の結露対策は?
コンクリート壁のカビの対策は、結露をいかに防ぐかということにつきます。
コンクリートの打ちっ放し壁の結露やカビ対策
・壁内外の断熱
・・・外壁や内壁を断熱材で囲むことで、温度差をある程度解消できますが、コンクリート壁の風合いはなくなります。
・窓の結露を防ぐ
・・・窓を二重やペアガラスにして結露を防ぎます。
・防カビ剤処理
・・・防カビ剤を壁に散布したりし塗料を塗り、カビの発生を防ぎます。
・風通りを良くする
・・・換気口などを設けて部屋の換気を良くする。
ときどき窓を開けたり、家具を壁から少し離したりして通風を良くする。
・部屋干しをやめる
・・・洗濯物の部屋干しをやめる。
乾燥機やエアコン、除湿器を使い短時間で乾燥させる。
・煮炊きやお湯を沸かすときは、必ず換気口を回す。
・除湿器を使う。加湿器はなるべく避けて、換気で湿度を調整します。
まとめ
結露によるカビを防ぐには、温度・湿度・換気をうまく調整することです。
普段の生活から結露対策を実行し、快適な空間を作り出しましょう。