縦書きの住所に「10」「20」「21」が含まれていると、「十・二十・二十一」と書くのか、「一〇・二〇・二一」と一桁ずつ並べるのか迷いますよね。
結論として、住所ではどちらか一方だけが絶対的な正解というわけではありません。
住所数字には、数として読む形と、一桁ずつ並べる形があります。
一〇・二〇・二一
数として自然に読ませたい場合は「十・二十・二十一」、番地や部屋番号を一桁ずつ確認しやすくしたい場合は「一〇・二〇・二一」が使えます。
この記事では、縦書き住所の10・20・21に絞って、番地・丁目・号・部屋番号での使い分けを解説します。
縦書き住所の10は「十」?「一〇」?
10を漢数字で表す方法には、「十」と「一〇」があります。
10の表記例は、次のような形です。
一〇
「十」は、数字を通常の日本語として読む形です。「十丁目」「十番地」のように、住所を自然に読み上げられます。
「一〇」は、1と0をそれぞれ「一」「〇」に置き換える並び書きです。番地や部屋番号を一桁ずつ確認したい場合に使いやすい表記です。
住所の中で使うと、たとえば次のような違いになります。
一丁目一〇番地
どちらを選ぶ場合も、同じ住所内で表記方法をそろえると読みやすくなります。
縦書き住所の20は「二十」?「二〇」?
20も、10と同じ考え方で表せます。
20の表記例は、次のような形です。
二〇
「二十番地」は、数として自然に読める形です。「二〇番地」は、2と0を一桁ずつ確認しやすい形です。
三丁目二〇番地
なお、日付の「20日」では「二十日」が基本例です。住所の番地や部屋番号は識別番号として一桁ずつ表すことがありますが、月日は通常の数として読むため、同じ20でも考え方が異なります。
縦書き住所の21は「二十一」?「二一」?
21には、「二十一」と「二一」の2つの表し方があります。
21の表記例は、次のような形です。
二一
「二十一」は、十の位を含めて通常の数として読む形です。「二一」は、2と1をそれぞれ漢数字へ置き換えた並び書きです。
住所の中で使うと、たとえば次のような違いになります。
一〇番二一号
住所が短く自然な読み方を重視する場合は「二十一」、長い番地の数字を一桁ずつ確認しやすくしたい場合は「二一」が使いやすいでしょう。
丁目・番地・号ではどちらを選ぶ?
丁目・番地・号の選び方に、すべての住所へ適用できる一律の答えはありません。次の点から判断します。
- 住所を数として自然に読ませたいか
- 番地を一桁ずつ正確に確認させたいか
- 住所全体が長すぎないか
- 同じ住所内で表記がそろっているか
- 提出先や指定書式があるか
表記をそろえた例は、次のような形です。
三丁目二〇番二一号
「二十番二一号」のように考え方を混在させても住所は伝わりますが、特別な理由がなければ、同じ住所内ではどちらかの形式へそろえると見やすくなります。
部屋番号では並び書きが分かりやすいこともある
部屋番号は、数の大きさより各桁を識別する意味が強いため、一桁ずつ並べる表記が使いやすい場合があります。
部屋番号の例
10号室 → 一〇号室
20号室 → 二〇号室
21号室 → 二一号室
210号室 → 二一〇号室
マンションの正式名称や部屋番号が算用数字で示されている場合は、無理に漢数字へ変更せず、「210号室」のように表す選択肢もあります。
部屋番号では、形式よりも誤読されずに確認できることを優先しましょう。
算用数字の10・20・21を使ってもいい?
一般的な手書きの縦書き住所では、漢数字がなじみやすい基本例です。ただし、算用数字を使うことが一律に誤りというわけではありません。
次のような場合は、算用数字の方が読みやすいことがあります。
- 長い番地や部屋番号
- マンションの正式名称に含まれる数字
- ハイフンで区切られた住所
- 算用数字の使用が指定された書類
漢数字・算用数字のどちらを選ぶ場合も、宛先の見やすさと提出先の指定を優先し、同じ住所内で表記をそろえます。
日付の10日・20日とは書き方を分けて考える
住所の「10番地」「20号室」は識別番号として扱われるため、「一〇番地」「二〇号室」のような並び書きもできます。
一方、月日の「10日」「20日」は、通常の数として読むため、「十日」「二十日」が基本例です。
住所:十番地/一〇番地、二十号室/二〇号室
日付:十日、二十日
同じ数字でも、住所と日付では役割が異なる点に注意しましょう。
まとめ
- 10は「十」と「一〇」の両方が使える
- 20は「二十」と「二〇」の両方が使える
- 21は「二十一」と「二一」の両方が使える
- 位取りを入れる形は数として自然に読める
- 並び書きは各桁を確認しやすい
- 日付の10日・20日は「十日・二十日」が基本例
- 長い番地や部屋番号では算用数字が読みやすい場合もある
- 指定を優先し、同じ住所内で表記をそろえる
「十」と「一〇」のどちらが常に正しいかではなく、数字を数として読ませるのか、住所の識別番号として一桁ずつ見せるのかを基準に選びましょう。