3月3日は「ひな祭り」。女の子が健やかに育つことを願って行うお祭りです。
こうした年中行事に食べると良いとされるのを「行事食」と言います。
ひな祭りでも行事食があります。
「ひなあられ」「甘酒」「はまぐりのお吸い物」などですね。
介護施設でも、ひな祭りでは行事食が出されることが多いと思います。
今回は、介護施設で出される行事食をおやつにアレンジする場合や簡単なレシピ、今と昔の行事食の違いなどをご紹介していきます!
ひな祭りの行事食を介護施設向けにアレンジ
ひな祭りに出る行事食は、「ちらし寿司」や「お吸い物」などがあります。
介護施設で出す場合にはやはり、普段の食事と違った「お祭り感」を出したいですよね!
例えば、「ちらし寿司」なら、通常は平たいお皿に盛り付けるだけです。
ひな祭りの時はちらし寿司を丸い型に入れて、具材を上に飾るように盛り付けて、ケーキのようにすると見た目もおしゃれで可愛い「ケーキずし」の完成!
もう一つ、「はまぐりのお吸い物」などは、はまぐりだけじゃなくほうれん草や菜の花を入れて潮汁にするのもいいですね!
卵や人参、グリンピースなど色鮮やかにするのも、視覚で味わう美味しさにも繋がります。
ひな祭りの伝統食を介護施設のおやつにするときの簡単レシピ
ひな祭りには「桜餅」もおやつとして食べる事もありますね。
綺麗なピンク色に染まったもち米と桜の香りが漂うさくらの葉を巻いたお洒落な一品です。
桜餅ではもち米を使う場合が多いかと思いますが、「道明寺粉」というもち米を砕いて粉にした物を使って桜餅にもできるんです。
道明寺粉にすると、つぶつぶの食感があって食べ応えあります。
道明寺粉を使った桜餅のレシピ
1)道明寺粉を水洗いして、150mlのぬるま湯で10分置く。
2)色紅を水で溶いて1)に加えてピンク色にする。
3)蒸し器にタオルを敷いて、2)を乗せ強火で15分蒸す。
4)ボウルに移して、木べらで練らないようにざっくり混ぜる。
5)あんを25gずつ丸める。
6)4)を8等分してラップの上で円形にする。
7)6)に5)を乗せて、包み終わりを下にして包み、さくらの餅を巻いてお皿に盛る。
是非、一度お試しください。
ひな祭りの行事食で今と昔の違いはある?
ひな祭りは「桃の節句」又は「上巳の節句」とも呼ばれます。
室町時代に3月3日と定められたのです。
ひな祭りで出される行事食は、それぞれ今と昔で違いがあります。
よもぎ餅
古代中国では、上巳節のとき母子草と言われる草を入れた餅が食べられていました。
日本ではそれが「よもぎ」になり、江戸時代や明治時代に白い餅や桃色の餅が使われるようになって3色になったといわれています。
白酒
桃が百歳を表す「ももとせ」に通じているので、桃の花を清酒に浸した「桃花酒(とうかしゅ)」が飲まれていました。
江戸時代からもち米や焼酎などで白酒や甘酒が飲まれるようになりましたが、桃花酒の風習が続いているのです。
ひなあられ
昔、女の子がお雛様を連れ出し春の景色を見せる「雛の国見せ」という風習があって、それがおやつになりました。
はまぐり
はまぐりの貝殻は、対になった貝じゃないと決して合いません。
その事から「生涯一人の人と添い遂げられますように」と願ってはまぐりが食べられるようになりました。
現在でも、ひな祭りでは欠かせない食材の一つです。
まとめ
このように、ひな祭りに出される行事食は、現代ではいろいろな形やおやつとしてアレンジされています。
昔からの風習は決して消えず、今に続いています。素晴らしい事ですよね!
是非、行事食作りにお役立てください!