季節によっていろいろな花が咲きますが、中でも一番、桜の花、桃の花、梅の花が人気です。
一口に桜や桃、梅といってもそれぞれ品種があり、品種や種類によっては開花する時期も多少バラつきがあります。
ここでは梅の花に焦点をおいて、梅の花の季節や開花時期によって、どんな品種の花が咲くのか紹介していきたいと思います。
梅の季節といえば何月が見頃?
【梅の花の開花時期】
そんな梅の花の一般的な開花時期は、1月~3月頃です。
地域によっては5月頃までズレこむ場合もあります。
目安として、最近30年の平均値の開花日がこのようになっています。
2月:中国地方・近畿地方・北陸地方の一部・関東地方北部・東北地方南部・太平洋側
3月:北陸地方・東北地方の一部
4月:東北地方
5月:北海道地方
梅の花を季語として季節を表すなら1月(初春)ということになります。
【梅の色の種類】
梅の花は、赤みが差した鮮やかな色もあれば、桜に似た白梅という少しピンク色がかった梅もあります。
色の種類としては、白梅の他に紅梅、薄紅色などがあります。
【梅の花見といえば?】
実はこの梅の花、奈良時代ごろまでは花見に行くというと、梅だったんです。
現代では、花見するというとやっぱり桜ですよね。
でも桜が花見の主流になったのは、江戸時代になってから、それまでは花見の主流は、梅の花でした。
梅の花は、桜の花や桃の花よりも春になり一番最初に咲く花です。
そのため「花の兄」と呼ばれています。
梅の花が咲く季節と地域による開花時期
一般的な開花時期は1月~3月ごろですが、地域や気温の差によっても開花時期は早まったり、遅くなったりします。
「開花時期が遅くなる」=乾燥が激しい年・気温の低い年。
品種によっても多少差はあるものの、大体1月~5月上旬にかけて日本列島をゆっくり北上していきます。
梅の花の開花時期は品種により異なります
梅の花の品種は、現在500種類以上あるのです。
梅の花だけでそんなにあるんですね!
それに一つ一つの種類の名前が、また難しい名前が多いです。
大きく分けると「紅梅」「白梅」「しだれ」「八重」があります。
それぞれの名前と開花時期を見ていきましょう。
「江南所無」(こうなんしょむ):遅咲八重の大輪。開花時期は3月頃。
「緋の司」(ひのつかさ):早咲八重で中輪。開花時期は2月頃。
「御所紅」(ごしょべに):八重咲の中輪。開花時期2月頃。
「白加賀」(しろかが):一重咲の中輪。開花時期2月~3月頃。
「月宮殿」(げっきゅうでん):八重咲の大輪。開花時期2月~3月頃。
「白牡丹」(はくぼたん):八重咲の大輪。開花時期3月~4月頃。
「白滝枝垂」(しらたきしだれ):遅咲八重の大輪。開花時期3月~4月頃。
「藤牡丹枝垂」(ふじぼたんしだれ):八重咲の中輪。開花時期2月~3月頃。
「八重寒紅」(やえかんこう):早咲八重の中輪。開花時期2月~3月頃。
「八重冬至」(やえとうじ):早咲八重の中輪。開花時期1月~3月頃。
まとめ
このように梅にもたくさんの種類があることがわかります。
梅は春の訪れを一番先に教えてくれる花ですので、ご家族で是非、梅の魅力を楽しまれてみてください。