毎年冬になり、特に12月~1月にかけては、インフルエンザやノロウイルスなど風邪の猛威を揮う季節です。
インフルエンザも去ることながら、一番危険と懸念されているのがノロウイルスです。
学校や会社などでも、「外出後はうがいと手洗いを」と呼び掛けています。
そこでノロウイルスについて、知っておきたいその予防や、ノロウィルススに効く感染予防や消毒方法、空気や飛沫などの感染経路の感染対策など紹介していきます。
ノロウイルスを予防できる消毒法と感染経路は?
・感染経路
ノロウイルスというのは、感染性の胃腸炎です。
人の手や指、食品などから感染します。
特に小さいお子さんにお母さんが自分の箸で食べ物を「はい、あ~んして」って食べさせているのを見かけますが、やめておいた方がいいです。
食べさせるなら、必ず子供が使っている物で食べさせてあげてください。(これは虫歯予防などにも効果的です)
ノロウィルススに感染した場合、嘔吐や下痢、腹痛を起こします。
感染した人が排出した嘔吐物を処理側の人も、ビニールの手袋をして素手で処理しないようにしなければなりません。
・消毒法
【手洗い・うがい】
まず基本的な予防法としては、外から帰ってきたら手洗いとうがいは必須です。
・手洗いの場合
指の間や手の平、手首や爪の中を洗います。
爪の中もそれ用の柔らかいはけが付いたたわしがありますから、それで爪の中の汚れを搔きだす感じです。
・うがいの場合
ただ息を吐きながらガラガラとうがいするのではなく、「か・き・く・け・こ」など声に出してうがいすることです。
これにより、より喉の奥までうがいできます。
【調理器具は煮沸消毒】
普段あまりやらないと思いますが、気が付いた時に煮沸消毒して清潔を心がけましょう。
赤ちゃんの哺乳瓶を煮沸消毒するのも、まだ病気に免疫がない新生児はちょっとしたことですぐ病気を発症してしまいますから、その予防として煮沸消毒するのです。
【食品は生より加熱する】
ウイルスは熱に弱いので、食べ物はできるだけ火を通した物がいいでしょう。
同じ火を通した物でも注意しないといけないのは、魚介類です。
特にアサリやシジミなど二枚貝などは、しっかり加熱してください。
火が十分に通っていないと、感染する危険性が高くなります。
ノロウイルスの感染予防には服の消毒もする?
ノロウイルスは感染力が非常に強いので、日常的に身の回りの物は、小まめに清潔にしておくよう心がけましょう。
家の中にも手に触れる物はたくさんありますね。
リモコンやドアノブ、カーテンなどもウイルスは検出されます。
家族がノロウイルスに感染し嘔吐した場合、その嘔吐物が付いた衣類は洗う時の注意点として、いきなり洗濯機に入れない事。
必ずバケツなどで嘔吐物を洗い流し、塩素系洗剤で消毒・殺菌。
念のため、熱湯に浸しておくのがいいです。
ウイルスは熱に弱いですから、85℃~90℃くらいの熱湯に十分に浸して殺菌します。
ノロウイルスの予防対策決め手と潜伏期間
ノロウイルスが厄介なのは、それによる治療薬やワクチンがないことです。
・予防対策
これまで上げてきた手洗いやうがい、身の回りの衛生管理、食品の加熱処理と対策はいろいろあります。
ノロウイルスの特徴として、嘔吐や下痢を何度も起こすことが上げられます。
脱水症状にならないように、小まめに水分補給をしましょう。
スーパーなどでも売られている「経口補水液」などがいいです。
それ以外なら「スポーツドリンク」なども(飲む点滴)と言われているくらいですから、必ず風邪の季節には常備しておきましょう。
他にも、空気が乾燥するとノロウィルス以外でもインフルエンザなど感染がしやすくなってしまいますので室内の加湿は非常に大切です。
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暖房などで乾燥しやすい室内では、加湿器などで必ず湿度を保つよう心がけましょう。
・ノロウイルスの潜伏期間
感染から1~2日で発症します。(この期間が潜伏期間)
発症していなくても体内にウイルスがあるので、感染する可能性は十分ありますので注意が必要です。
・発症から治癒
その後、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢といった症状が出始めますが、3日程度で治癒します。
こういう経過を辿ることから約1週間は、こうした症状が続きます。
ノロウイルスの予防と消毒や感染の対策と経路のまとめ
ノロウィルスに感染しないことが一番良いことですが、ここまで流行してくると、何もしないよりは感染の予防をするにこしたことはありません。
手洗いうがいはもちろん、先にのべた感染予防を行いましょう。
万が一、ノロウィルスに感染した場合は、脱水症状による重篤化にならないように、水分補給と安静を心がけてくださいね。