神棚封じとは、家に神棚があって、同居する家族が亡くなったとき以外には縁のないものです。
神棚が無い家では、まったく知らないということもあるでしょうね。
そのため、神道に詳しい人が周りにいないと、神棚封じを忘れることは結構あると思います。
葬儀が終わった後に、誰かが神棚封じすることに気が付いた場合にどうするか、神棚を白い紙で隠す意味について解説します。
神棚封じを忘れたら?葬儀が終わってからでも遅くない?
神棚封じをする期間は、家族が亡くなった日から50日間(地方によっては、祖父母は30日間)です。
その間は死という穢れから、しっかり神様をお守りしなければなりません。
本来は亡くなった日からなので、葬式後に気付いたとしたら、すでに何日間か経っているわけなので始まりとしては遅いです。
しかし、うっかり忘れていたとしても50日までは日があるので、気づいたときから50日までは神棚封じをしましょう。
ほっといたら、神様がどんどん穢れてしまいますよ。それこそ、災いが起こるかもしれません。
また封じる50日間は、仏教の四十九日とは違うので、間違わないでくださいね。
神棚封じをする紙は決まりがある?
がっちりと、約束事で決まっているわけでないですが、基本的には習字に使う白い半紙を神棚の扉を覆うように貼り付けます。
また、紙の厚さなどの制限はないので、半紙よりは厚いコピー用紙でもオッケーです。
大きさは半紙(24.3cm×33.3cm)サイズですが、神棚全体を覆うのではないので、多少大きさが異なっても、扉が隠れるようであれば問題はありません。
紙は画びょうやピンで押さえないでしめ縄に付けるか、しめ縄が無い場合は、正面扉を覆い隠すように神棚にセロテープなどで貼り付けます。
神棚封じをする意味とは
神道では死は穢れとして考えるので、神棚がある家で家族が亡くなったときは、神様から穢れを遠ざけるため扉を閉めて、扉の前を白い半紙で覆い神棚封じをします。
神道でいう穢れとは、死、疫病、出産、月経、犯罪などによって穢れた状態のことを言います。
そして穢れに深く関わる者は災いをもたらすので、神事や祭事に関わることは禁じられています。
神様封じの方法は、始めに神様に無くなった人の報告をして、榊、酒、水、塩などのお供物を全て取り除き、扉を閉めて白い紙を貼り付けます。
封じているときも、そのあと50日間まで、一切の拝礼やお供物を備えることはしてはいけません。
まとめ
実際に、葬儀の後に気付いたとしても、なるべく早く神棚封じを行いましょう。
気づいた時からきちんと始めることで、神様は目くじら立てて怒らないと思いますよ。