尿道カテーテルは、若い方にとって普段あまり関わりのないものですよね。
しかし、手術を受けるためや、動けないような怪我をして入院する場合等、若い方でも尿道カテーテルを入れる場面は少なくないです。
今は術後翌日からどんどん動くようにと言われます。
ケガをした場合も少しでも動ければリハビリのために動く必要があるので、ほとんどの場合、数日で尿道カテーテルは抜かれます。
たとえ短期間であったとしても、初めての経験だととても不安ですよね。
そこで、尿道カテーテルを入れている時、女性の場合座るのはどうでしょう。
また尿意や違和感を抱いたらどうするか、痛みがある場合はどうすればいいのかについて解説します。
入院時尿道に管を入れたら女性は座れない?
尿道に管が入っていたら、座れるのか?
普通に考えて不安になりますね。
座れないということはありません。
もちろん、多少の違和感はあるかもしれませんが…
管が入っていても、女性の場合太ももに管を固定しますので、管が邪魔になるようなことはなく座れますよ。
さらに言えば、手術を受けた後座れるような状況であればもう自分で身動きが取れるということですので、もう尿道カテーテルは必要ありません。
手術直後の一晩だけはベッド上で安静にしている必要があります。
しかし、翌日の朝から、手術の傷や体の状態に問題がない場合、医師の許可があれば
「尿道カテーテルは抜いて、リハビリがてらどんどん自分でトイレにいってください」と言われるでしょう。
尿道カテーテルは、膀胱に異物を入れていることになるので、必要ないと判断したらすぐに抜いてしまいたいものなのです。
ですから、自分で尿道カテーテルのことを気にしながら座れるようになるほどの元気があるのならば、もう管は必要ないような段階になっていると考えてください。
もしカテーテルを持続して入れなくてはならない理由がある場合、座る際にカテーテルのせいで座りにくいということがあれば、看護師さんに相談してくださいね。
固定の仕方を工夫するだけでかなり楽になると思います。
入院時のカテーテル留置しているのに尿意や違和感がある場合は?
痛みの感じ方が人それぞれなように、カテーテルを入れた際の感じ方も人それぞれです。
私の見てきた患者さんは、尿道に管が通っているのでその違和感を尿意のように感じてしまうという方が多くいました。
膀胱内には排尿や畜尿状態を把握する役割のある神経があります。
カテーテルの本体や先端がその神経に触れてしまっていることによって尿意を感じるという説もあります。
尿意や違和感が強い場合は、我慢せずに看護師さんに相談しましょう。
カテーテルの位置を直したり、カテーテル内の尿を流すことで改善される場合があります。
それでも改善されない場合は、鎮痛剤を使うことで改善されることが分かっていますのでどうしても辛い場合は使用を検討してもらうのもありです。
ここでもやはり、早く抜くことが出来るのがベストですね。
入院中のカテーテルで尿意があると痛いのは
尿意があり痛みも伴う場合、カテーテルの固定の位置が良くない場合があるのでまずは固定位置を確認してもらいましょう。
それでも改善しない場合は、尿路感染を起こしている可能性が考えられます。
尿路感染はカテーテルを長く入れているせいで起こることがほとんどですが、短い期間でも全くないとは言い切れません。
尿に血が混ざっていたり、浮遊物がある場合は特に注意が必要です。
気になる場合は必ず看護師さんに相談しましょうね。
まとめ
尿道カテーテルについて解説しました。
早くカテーテルが抜けるように、出来るだけ早めに自分で動けるように頑張りましょう。
初めての経験は不安が多いですが、どんなことも遠慮せずに看護師さんに相談してください。
力になってくれるはずです。
入院はただでさえ不安です。少しでも快適に過ごせるよう、看護師さんをはじめ医療従事者に頼ってくださいね。