何らかの病気や怪我で入院しお見舞いを貰ったときは、退院した後にお見舞いのお返しをします。
しかし、お見舞いをもらったが入院中に亡くなった場合は、戴いたお見舞いのお返しはどうすればいいのか悩んでしまいますよね?
そういった、入院中に亡くなった場合のお返しをする時期や、死亡した旨と御礼を伝える例文などのマナーついて紹介します。
お見舞いのお返しは亡くなった場合どうする?
亡くなった場合の御見舞のお返しですが、結論から言うと、入院中に御見舞いいただいてその入院中に死亡した場合、一般的にお返しは必要ないとされています。
お返しは病気や怪我が全快した場合や治療が必要でも、退院した時に「全快祝い」や「快気祝い」としてお返しをするものです。
お返しの相場は一般的に3割から5割程度で、お菓子・石鹸・タオルなどの消耗品を贈ることが多いと思います。
「快気祝い」や「全快祝い」は、一応元気になって退院したという祝い事の意味なので、亡くなった場合は、お返しは必要ありません。
また亡くなった場合は、お見舞いを戴いた同じ方から、さらに香典を戴くことになることがほとんどでしょう。
その場合に、どうしてもお見舞いのお礼がどうなるかと義理堅いあなたはどうしたものかと思うでしょう。
そのときは香典返しの時に「お見舞い+香典」の金額の、3割から5割分でお返しするようです。
品物として、タオルや日用品・調味料・洗剤・お菓子類などの消耗品を香典のお礼状とお見舞いに対するお礼を添えます。
また香典返しとは別にお見舞いのお返しをしたいのであれば、弔事包装で「御見舞い御礼」としてお返しします。
入院のお見舞いお返しの時期はいつ?
通常の御見舞いお返しであれば、退院後の1週間から10日以内を目安としてお返しするのが一般的です。
遠方の方ならば2週間以内に届くように発送して、お礼状や電話で感謝の意を伝えるのが良いでしょう。
亡くなった場合のお返しは、四十九日の法要の後が一般的と言われています。
それに倣い、香典返しと別に御見舞い返しをする場合も、四十九日の忌明けにします。
故人の会社へのお礼は、初七日後落ち着いた頃を見計らって、会社の方が皆で分けられるお菓子や飲み物を持参するのが良いと思います。
お見舞いのお返しの例文と書き方
お見舞いのお返しの一般的な例文
一般的な例文は、
・拝啓
・時候のあいさつ
・相手に心配をかけたお詫び
・お見舞いに対するお礼
・退院報告
・お返しを贈る旨
・相手の健康を気遣う言葉
・敬具
このような構成が一般的です。
入院中に亡くなった場合・死亡のお知らせと御礼を伝える場合の例文
画像のような定型的な例文があるので、参照してください。
個人の病気療養中に際しましては
過分なる御見舞を拝受いたしまして
厚く御礼申し上げます
残念ながら願い叶わず永眠致しましたが
あなたさまのお心遣いを承り
心の支えになったことと存じます
取り急ぎ御礼かたがたご挨拶申し上げます
入院中に亡くなった場合・葬儀の後にお見舞いのお礼をする場合の例文
ご会葬くださいまして誠にありがとうございました
また入院中には過分なお見舞いを頂戴しまして夫もたいそう感謝しておりました
ありがたいお励ましの言葉もいただきましたがこれが定めだったのだろうと思います
これまでのご厚情の程わたしどもも心から有り難く感謝申し上げます
などを満中陰志や香典返しのなかに、入れておくと良いでしょう。
通常のお返しのお礼状と葬儀後のお礼状とでは、少し内容が変わってきますが、感謝の意は丁重にお伝えしましょう。
亡くなった場合のお見舞いのお返しの例文のまとめ
入院中亡くなった場合のお返しは、あくまでもお返しをする側の気持ちによります。
お返しをしないとしても、マナー違反にはなりません。
あくまでもお見舞い返しは、元気になった時に感謝の意を込めてお返しするものです。
ただし、お返ししたいという気持ちを否定するものではないので、お返しするのも自由です。