日本で日常的に使用している数字には、主に漢・アラビア・ローマ数字の3種類があります。
その中でも漢数字とアラビア数字を使用することが多いですよね。
しかし、卒業論文など大事な論文を書き始めた時に、どの数字を使うべきか悩むことはありませんか?
卒業論文など一般的な論文を書く時に注意すべき数字の書き方、使い方のルールをご紹介します。
論文は漢数字とアラビア数字どっち?
主な数字は、次のとおりです。
・漢数字・・・
一、二、三、四、五、六、七、八、九、十など。
・アラビア数字(算用数字という)・・・
1、2、3、4、5、6、7、8、9、0など。
・ローマ字・・・
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ、Ⅷ、Ⅸ、Ⅹなど、時計の数字などに使用。
日本では、古くから文章は縦に書いており、中の数字は漢数字で書いています。
古い戸籍謄本や古文書、現代の小説などを見るとわかますよね。
ところが、アルファベットと算用数字が使われ始めると、手紙などでも横書きが増えてきました。
新聞では横書き、縦書きが両方あり、使っている数字も漢数字と算用数字が混合している状態です。
これらの数字の書き方が多方面で見られ、論文で数字を表記する上で混乱を招いているとも言われています。
新聞を見ると、混合(一応ルールはあります)しているのが確認できます。
実際の一般的論文では、縦書きは漢数字、横書きは算用数字を使うことが、基本となっているようです。
算用数字の縦書きの書き方
論文を縦書きするときは、書き方マニュアルなどで明示されていることが多いと思いますが、漢数字が基本なので、算用数字は原則使わないですね。
論文以外の文書で、縦書きに算用数字を使えるときは、数字が2桁(例85)の場合は半角で2つ並べて一字分のスペースに「85」と表記します。
それ以外の例として、152は「1」「5」「2」と全角で書き、253.44は「2」「5」「3」「.」「44」と表記することが多いですね。
これらは、読みやすさに重点を置いているので、同じ文章の中は統一して表記します。
論文の漢数字と算用数字の使い分け方
漢数字は漢字と共に中国から伝わり、算用数字はアルファベットと共に幕末・明治の頃に使われ始めました。
アルファベットは縦に書きにくく横書きなので、算用数字もそのまま横書きで使われたのも当然だったようです。
それでも、横書きのときも普通に漢字を使うので、漢字の一つである漢数字を使っても別に支障はないという意見も少なからずあります。
また、横書きでも概数や慣用語としての文言で「数千万」、「数十億」、または「150,000,000円を一億五〇〇〇万円」とする。
他に、「第三者」、「第三世界」、「一石二鳥」「七転び八起き」などと表記しても問題はないと言っています。
まとめ
論文の中で数字の取り扱いが明記されていれば、当然そのとおりに書きます。
また明記されていないときは、一般的なルールを参照して、読みやすい形に数字を統一して書きましょう。