お正月になると、お店や家の玄関にしめ縄飾りをよく見かけますよね。
なんとなく縁起物、風習として飾らなきゃ!と買ってくる事も多いですが、向きはこれで合ってるの?と不安になることってありませんか?
今年はしっかりしめ縄の向きも正して、気持ち良く年神様をお迎えしましょう。
しめ縄のうらじろの飾り方は?
飾り方の前にちょっとひと呼吸。
しめ縄の意味ってご存知ですか?
しめ縄には、神様をまつる神聖な場所という意味があります。
一般家庭で飾るのは、新年の神様である年神様をお迎えして、新しい年が良い年になるようお願いするためです。
しめ縄を飾ることで、「我が家は年神様をお招きするのにふさわしい所ですよ」とお知らせしてるんですね。
しめ縄飾りには、それぞれ意味が込められています。
裏白(うらじろ)には、「裏表なく清い心で1年が過ごせますように」「白髪になるまで長生きできますように」という願いを込めて。
紙垂(しで)には、神聖な場所の象徴として。
橙(だいだい)には、「代々繁栄しますように」という願いを込めて。
ゆずり葉には、「子孫が絶えませんように」という願いが込められています。
そんな願いをたくさん込めたしめ縄、正しい向きに飾って、しっかり年神様に願いを届けたいですよね!
本題に戻りまして、裏白(うらじろ)というシダのような植物は、【白い裏側が表に来るように】飾るのが正しい飾り方です。
裏白(うらじろ)に込められた願いを届けられるよう、年神様にお見せできる向きに飾りましょう。
しめ縄の飾り方や向きは?
さて、裏白はわかりましたが、主役のしめ縄の向きも確認しましょう。
しめ縄は、本来12月13日~28日までに飾るもので、年末の大掃除が終わった後、年神様をお迎えする準備が整ってから飾ります。
向きはしめ縄の種類に合わせて飾りましょう。
・ごぼう注連(しめ)
ごぼうのように細長い形のしめ縄。
古くからの伝統で、縄の左が神聖で右が俗世という習わしがあります。
年神様から見て左の方(人から見ると右側)に太い部分になるように飾ります。
・ごぼう注連(しめ)+前垂れ
ごぼう注連に前垂れ(わらの垂)、裏白、紙垂、譲り葉、橙などを加えたしめ飾りです。
一般的には、ごぼう注連の太い部分が向かって右側になりますが、伊勢神宮のある三重県伊勢地方では逆向きになり、1年中飾ります。
・玉飾り
太いしめ縄を輪にしたものに、前垂れ、裏白、紙垂、譲り葉、橙、海老、扇などの縁起物をつけたしめ飾り。
飾りが正面から見えるように飾ります。
・輪飾り
細いしめ縄を輪にしたものに、譲り葉、紙垂などをつけた小さめのしめ飾り。
正面から飾りが見えるように飾ります。
しめ縄の飾り方で玄関にする場合は?
家の玄関に飾る場合、特に方角や種類などを気にする必要はありません。
それぞれのしめ縄飾りの向きに合わせて、高い位置に飾りましょう。
12月28日までには飾りたいですね。12月29日は、「二(2)重に苦(9)しむ」という語呂で縁起が良くありません。
31日は一夜飾りと言われ、年神様に失礼になってしまいます。
どうしても12月28日に間に合わなかった場合は、12月30日に飾れば大丈夫ですよ!
まとめ
年末慌ただしい時期ですが、大掃除をしてしめ縄をキッチリ飾ると、気分もスッキリ、すがすがしい気持ちで新年を迎えられます。
お正月まであと少し!幸せな新年をお迎えしましょう!