お正月に向けて大掃除をして、鏡餅を飾りつけていたら、子供に「どうして鏡餅を飾るの?」と聞かれました。
子供の疑問は素直ですよね。
恥ずかしながら、以前の私はよく分からず飾っていて、子供に聞かれたことで風習を教わったようなものです(笑)
私と同じようなママさんが、子供に聞かれたときにシャキッと答えられるよう、予習しておきましょう!
鏡餅の形の意味を紹介
鏡餅の形といえば、丸いお餅とみかんを重ねて・・・と思い浮かぶのは同じ形かと思います。
実は、その形には意味があり、鏡餅を構成するそれぞれにも意味がありました。
鏡餅の全体像を想像しながら、意味を探ってみましょう!
●鏡餅の飾り方と縁起物
「四方紅(しほうべに)」
お餅の下に敷く赤い縁取りの紙/一年の繁栄を祈願する
「裏白(うらじろ)」
緑の葉っぱ(=シダ)/左右対称に生えることから夫婦円満を意味する
「御幣(ごへい)」
紅白で稲妻状に折った紙/赤色は魔除け、白色は四方に大きく手を広げる(=四手(しで))
「橙(だいだい)」
お餅のてっぺんに置く/家系代々の長寿や繁栄を願う縁起物
「扇(おうぎ)」
橙の後ろにあるもの/末広がりの形をしているので、末永く繁栄するように願う
●餅の形の意味
・丸い形は、昔の丸い”鏡”を表す。鏡は神様が宿るところとされていた。
・丸い形は「家庭円満」も表す。
・大小2段重ねるのは、「陰と陽」「月と太陽」を表す。
この2つを重ねるのは縁起が良い。
・重ねることで「円満に年を重ねる」ことを意味する。
鏡餅の意味とみかんをのせる由来
鏡餅といえば、一番上にみかんが乗っています。
これにもちゃんと意味があります。
●鏡餅の意味
鏡は神事の際によく使われた重要なアイテムの1つです。
鏡といえば四角い鏡をイメージしますが、昔の鏡は丸い形をしてました。
その鏡に似せて作られたのが鏡餅です。
鏡=神様が宿るところ
餅=神様の食べ物、年神様へのお供えもの
と考えられていることから、歳神様を迎えるためのお供え物とされました。
(歳神様とは、新年に来られる神様で、家々に1年の実りと幸せをもたらすとされる)
●鏡餅にみかんをのせる由来
もともと、鏡餅の上には「橙(だいだい)」を重ねる風習がありました。
これは「その家が代々(橙)繁栄するように」という願いが込められていたのです。
橙は、木から落ちずに大きく実が育つことから、家の繁栄に縁起が良いとされました。
しかし、橙は少しサイズが大きいため、鏡餅の上に重ねるとバランスが良くないことから、よく似た「みかん」を代わりに乗せるようになりました。
色も形も似ているので、現在ではみかんをのせる風習が根付いたのです。
お正月の鏡餅の意味と飾る期間
鏡餅を飾るのはお正月だけですよね。それにも意味があります。
飾る期間も決まっています。今までなんとなく飾っていませんでしたか?
今年からは意味と期間を意識してみてくださいね。
お正月に鏡餅を飾る意味
お正月は、歳神様を迎える機会です。
歳神様をお迎えし、旧年の報告と無事を感謝するのです。
鏡餅は、歳神様へのお供え物であり、お正月の間、歳神様の依り代であるとされています。
そのため、お正月に鏡餅を飾る風習ができました。
鏡餅を飾る期間
●12月26~28日に飾る。
12月29日と31日を避ける。
末広がりの「八」がつく日は縁起が良くオススメです。
29日は苦餅(苦持ち)という意味があり、二重苦を意味します。
31日は葬儀と同じ一夜飾りに通ずるため縁起が良くありません。
そのため、29日と31日は避けることになっています。
●鏡開きは1月11日(※一部地域を除く)
お供えしていた鏡餅をさげて食べることを“鏡開き”と呼びます。
旧年の無事を神様に感謝しながら、神様に供えた鏡餅をお下がりとしていただく儀式です。
歳神様がいらっしゃる間(=松の内)が1月7日とされており、その後に鏡開きをします。
一部地域では松の内を15日にするため、鏡開きが15日または20日になる場合があります。
鏡餅は、お供えするだけでなく、その後に食べることに意義があります。
歳神様に供えた鏡餅を食べることで一年の無病息災を祈る気持ちが込められています。
お鍋に入れたり、お雑煮にしたり、家族みんなで頂きましょう。
まとめ
毎年何気なく飾っていた鏡餅に、こんなに多くの意味が込められていることは知りませんでした。
日本ならではの風習には色々な意味が込められており、日本人として知っておくべきですね。
さぁ、大掃除をして、鏡餅を飾ったら、歳神様への旧年の感謝を祈りしましょう!
気持ちの良い年末年始をお迎えくださいね。