正月の橙とみかんの違い!鏡餅やお正月飾りの準備で最低限のマナー

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数ある日本の風習の中で、現代でも老若男女が続けているものと言えば、お正月でしょう。

お正月を迎える為に、大掃除をしたり、しめ縄やしめ飾りを準備したり、準備が忙しいものです。

しめ飾りに中央や、鏡餅の上に乗せられている、オレンジ色の果物が何か知っていますか?

え、みかんでしょ?いやいや、そんなの常識で、橙(だいだい)でしょう!

それって違いがあるの?重要!?と、意見はわかれるかもしれません。

こちらでは、お正月の中でも、特にこの鏡餅と正月飾りに使う橙とみかん焦点をあててお話します。

正月に橙とみかんを飾る意味


何となく、あればお正月らしくなる、鏡餅。

その上にちょこんと乗っているオレンジ色の果物が、「橙」です。

みかんとよく似ているし、みかんを飾っても良いのでは?と思ってしまいますが、橙を使う意味がそこには確かにあります。

日本人は昔から、きちんと意味があるものや、語呂合わせで縁起が良いものを好んで使用してきました。

鏡餅に限らず、しめ飾りの飾りとしても使われている「橙」は、なぜ「みかん」ではなく「橙」である必要があるのでしょうか?

橙は、ミカン科の常緑小高木で、冬になるとオレンジ色の果実を実らせます。

私たちがよく家庭で食べるみかんとは違い、橙の果実は、熟して冬を越えても、そのまま木から落ちることなく2~3年は木の上にとどまる性質があります。

そこから、「代々(だいだい)家が栄えていくように」との意味、願いが込められています。

また、鏡餅に乗せられてある橙には緑色の葉がついたものが多くありませんか?

それにももちろん理由があります。

葉がついている橙の姿は、まるで枝にとどまっているかのように見える為、橙の生命力をより表現する狙いがあるようです。

最近では、葉つきみかんを飾っている鏡餅も見かけます。

その方が手に入りやすいですが、みかんで代用する場合も、本来の橙を使われる意味を理解しておくことが、風習を続けていく私たちにとっても大切なことですね。

橙とみかんの違いそもそも

橙の性質についてはお伝えしましたが、ミカン科である橙とみかんはどう違うのでしょう?

橙は、冬に果実が実っても、そのまま置いておけば枝に2~3年ついたままでいますが、みかんは熟しすぎれば地面に落ちてしまっている姿を見かけたことがあるかもしれません。

この橙の生命力こそ、お正月の縁起物に使われる所以ですね。

冬になればみかんが美味しい季節になり、昔からこたつの上にみかんが置かれている様子は冬の風物詩のようになっていました。

それだけ愛されるみかんの果実は甘酸っぱくてついつい何個も食べてしまいますね。

しかし、橙は別名ビターオレンジとも言われるように、そのままではあまりに酸味や苦みが強いので食するには向きません。

橙はそのまま食すには適さず、一般的には、ポン酢などに使われたり、マーマレードに加工されたりしています。

どちらかというと、みかんよりもすだちや柚子に近いかもしれません。

また、見た目にももちろん違いがあります。

橙はみかんよりも1回り大きく、みかんが40~80gくらいの重さに対して、130~180g程あるそうです。

そして、みかんの皮は薄くて柔らかいですが、橙の皮はオレンジ系と同じく、固くてごつごつしています。

長く枝にとどまる為にも、分厚い皮が必要なのかもしれないですね。

一見同じような橙とみかんでは、こんなにも違いがありました。

年末からお正月の間飾るには、より長持ちしそうなしっかりとした橙が、やはり適しているように思えます。

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鏡餅にはみかんの他にオレンジはあり?


鏡餅に乗せる橙について、ご紹介してきましたが、鏡餅はなぜお正月に飾るのでしょうか?

お正月とは、年神様を家庭にお迎えする日のことで、しめ飾りなども全て年神様が迷われないようにお迎えする目印のような役割をしています。

年神様は、穀物の神様でもあり、その1年の豊作を願ってお迎えしています。

鏡餅も、年神様にお供えするものであり、餅はもち米を原料としていますが、昨年収穫できた感謝の意を込めて、餅という形でお供えしています。

そして、ご利益を分け合うという意味で、この餅をお雑煮などにして、皆で分けて食べます。

また、鏡餅と呼ばれる理由も気になるところですよね。

昔の鏡とは、丸い銅で出来た鏡を指し、三種の神器の1つです。

鏡をご神体としている神社も多くあり、鏡自体に神様が宿られていると考えられていました。

その鏡を模して、餅を丸くし、鏡餅と呼ぶようになったと言われています。

一般的に、この丸い餅を2段重ねて鏡餅と呼ばれていますが、大小2つの丸い餅は、「月」と「太陽」を表現しており、円満に年を重ねる、という意味があるようです。

近年では、手軽に手に入ることからも、また鏡餅自体の大きさを小さくして、現代家庭内で飾りやすくした為に、1回り大きい橙よりも、葉つきのみかんをあえて使用している鏡餅も見かけます。

他にも本物ではなくオブジェを飾る方も今や少数派ではありません。

本物ではないため、見た目のみかんの方が定着して、鏡餅の上に載せる果物は、みかんだと思っている方も多いかもしれません。

橙は別名ビターオレンジと呼ばれるので、オレンジで代用も出来るのでは?

とも思いますが、代用としてみかんを飾る鏡餅は見かけますが、オレンジを飾っている鏡餅はあまり見かけないように思います。

年末年始の鏡餅用に、セットで橙が売られていますし、小さい鏡餅には、サイズに合わせて小さいみかんを選ぶ方が良い場合もあります。

橙とオレンジでは大きさに変わりはほとんどないので、お正月だけでもせっかくならば、橙を飾ってみてはいかがでしょうか?

正月の橙とみかんが鏡餅やお正月飾りに使われる最低限マナーのまとめ

元日になれば初詣参りに行き、お雑煮やおせち料理を頂き、届いた年賀状に目を通す、という方も多いですよね。

年賀状のイラストにも、干支や、お正月らしい鏡餅なんかがワンポイントで使われていて、送り手のセンスが感じられます。

今回は、お正月飾りの中でも、鏡餅や正月飾りの橙をクローズアップしてご紹介しました。

鏡餅の橙だけでも、このような意味や所以があり、何気ない飾りにもきちんと意味がありましたよね。

昔の日本の風習には意味があり、その意味を学び伝え、風習を続けていくことで、日本の美しい四季を感じ、日本の良さを守っていくことに繋がるのでは?と思います。

今まで鏡餅を飾ったことがなかったという方も、このお正月は、ぜひ橙の乗った鏡餅を飾ってみてくださいね。

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