正月に必要不可欠なのが、お餅ですよね。
年末年始にお餅を飾り、さぁ鏡開きに食べよう!と思ったら、よく見るとカビっぽいものが…!という経験ありませんか?
さらには、鏡餅の鏡開きの餅は包丁で切っちゃいけないという風習だって聞いたけど、どうしたら良いの?
とお悩みのあなたに、お餅のカビの見分け方や鏡餅の切り方をご紹介します!
お餅についたカビの見分け方と特徴
餅につくカビは赤や緑など、見た目でわかるものから白カビとして生えていてぱっと見では分からないものもあります。
カビが生えている特徴を踏まえて、安全に食べられるか確認しましょう。
・臭い
餅からカビの臭いがするけれど、カビが生えていない場合があります。
これは、肉眼では確認しづらい白カビが生えている可能性が高いです。
・色
見てすぐ色が変わっていると、カビだと気づくことができますよね。
緑色のカビ
緑色のカビはペニシリウムといわれ、よく食べ物につくカビです。
このカビは耐寒性もあり、乾燥にも強いので繁殖しやすく、私達に有害をもたらす青カビもあるので、注意してください。
白色のカビ
白いカビはコウジカビと呼ばれ、餅と色が似ているので分かりづらいのですが、よく見るとポツポツと白い点が見えます。
コウジカビの中には有害物質を発生させる恐ろしいものもあるので、安易に口にするのは危険です。
赤色のカビ
赤カビはフザリウムと呼ばれ、湿度の高いキッチンや浴室にも発生するカビです。
赤カビは人体に入ると食中毒を起こす危険があるので、注意が必要です。
黒色のカビ
黒カビは風で飛び散りやすく、空気中にたくさん漂うカビです。
餅に粉状の黒カビが生えている場合は、クロコウジカビである可能性が高く、毒性がないものもありますが、色だけで安易に判断するのは避けましょう。
鏡開きの餅に生えたカビの取り方
カビは一見表面にだけ生えているように見えますが、根っこのようにお餅の奥深くまで入り込んでいます。
そのため、目に見えるカビだけ取り除いたとしても、100%安全とは言えません。
それを踏まえた上で、カビを取り除いて食べたいという場合は餅の表面だけでなく内部まで、3cm以上は削り落としましょう。
カビは繁殖するときに枝分かれの様にして広がり、私たちの目に見えないところにも広がっている可能性が高いということは、忘れない様にしてください。
鏡開きの餅は包丁で切らず割る方法
鏡開きの餅は包丁で切るのは縁起が悪いとされています。
本来は開く(割る)ものなのです。
伝統的な開き方に従うと、手か木槌で割砕くことが良いとされていますが、手で割るといっても鏡餅は固いです。
そして、木槌は一般家庭にはなかなかないので、金槌を使って鏡餅を割っている家庭も多い様です。
割るコツとしては、ちょっとずつ叩き、鏡餅に少しヒビが入ってきたら、勢いよく叩くと割れやすいですよ!
まとめ
お餅をゆっくりと味わうことができる年末年始ですが、せっかくのお餅をカビさせては勿体無いですね。
カビが生えてしまったら…ともしものために見分け方や特徴を覚えておいても損はないはずです。
昔からの風習が残る鏡開きも、日本の伝統の1つとして大事に継承していきたいですね。