Softbankユーザーには、驚きのニュースと出来事がありました。
2018年12月6日午後1時39分頃から、突然softbank関係の携帯電話やワイモバイル4G(LTE)、固定電話、家庭用Wi-Fiサービスが利用できない状態が続き、通信障害が発生したのです。
通信障害はsoftbank以外のドコモやauは異常ありませんでしたが、約4時間半にわたりストップしたsoftbankにとっては、12月19日に株式上場を控え、大打撃になりました。
そのsoftbankに起きた通信障害の補償は、一体どうなるのでしょうか?
softbankが圏外に突然なった原因
発表された原因は、午後1時39分に東京と大阪のエリクソン社製のパケット交換機全台数のソフトウエアに異常が発生したというものでした。
softbankでは、パケット交換機と言っています。
しかし、障害を起こした開発元のエリクソン社によると、
「SGSN-MME」という通信の両端にあるLTE基地局同士や異なる基地局をつないだり、通信したりする制御装置
と言ったほうが正しい表現とのことです。
でも交換機や制御装置と言われても、具体的にどういうものか、よくわかりませんね。
softbankの通信障害はエリクソン社製の交換機
エリクソン社は、スウェーデンの通信大手メーカーで、携帯電話の地上固定設備を世界的に展開しています。
この分野では世界最大手で、世界180カ国で約50億ある全モバイル端末の約40%がエリクソン社のシステムを利用していると言われています。
日本では主にsoftbankモバイルとイー・モバイルにサービスを提供しています。
そのエリクソンの発表では、交換機(制御装置)を構成するソフトウエアの証明書関係に相違?があり、同じバージョンの交換機に日本だけではなく、イギリスなど世界11か国で同様の通信障害が同時に発生したようです。
ビジネス情報によると、ソフトウエアの証明書が古く有効期限が切れて、バージョンアップがスムーズにいかなかったというものでした。
本当だとしたら、自動車の車検が切れて自動車に乗れなくなったようなことでしょうか。
ちょっと大会社にしては、おそまつな原因ですね。
softbankの通信障害補償と今後の対応は?
日本では、softbank関係の携帯電話が全部圏外表示され、4時間半も使用できなかったという事態が発生しました。
ソフトバンクやワイモバイルユーザーは、仕事にならない、何が起きているかわからない、連絡がとれない、QRコード決済ができないなど、ユーザーからかなりの苦情がsoftbankにありました。
softbankでは、エリクソンと共同で徹底的な再発防止に取り組んでいくとしています
しかし、2018年の今年2月にも大規模な通信障害を起こしており、softbankから他の機種へ乗り換える人が今後増えるかもしれません。
また通信障害に対する補償については、softbankの契約上「ソフトバンクが原因でモバイルが利用できない状態が、当社が認知した時刻から起算して24時間以上その状態が連続した時に限り損害を賠償する(主旨簡略)」とあり、今回は4時間半なので賠償する気はないでしょう。
契約上謳っているので仕方ないでしょうが、4時間半使用できなかったのは事実なので、その分携帯使用料を減額しても良いのではと思います。
国の総務省でも今回の通信障害は重要なものであり、電気通信事業法上の「重大事故」として、ソフトバンクに業務改善命令を出すことも検討しているようです。
まとめ
今回もユーザーにはまったく責任のない通信障害で、ソフトバンク自体の直接な失態ではなかったかもしれません。
しかし、使用しているエリクソンの交換機も含めてソフトバンクのシステムとしてとらえていると思います。
このようなことが度々起こってはたまりませんよね。
原因の追及と責任をはっきり明確にし、ユーザーへの補償内容も検討して今後の対応をしっかりしてほしいと思います。