お正月飾りの一つとして代表的なものに鏡餅があります。
その鏡餅に、干し柿を飾るという風習はご存知でしたか?
この記事では、鏡餅と干し柿の関係や縁起物としての意味などを紹介します!
鏡餅の意味と干し柿の関係
鏡餅に飾る干し柿は、関西を中心に飾られているそうです。
私は北海道出身のため、干し柿を飾る風習に触れる機会はなかなかありませんでした。
お正月飾りの鏡餅といえば、大小の丸いお餅が重なっている絵が想像できますよね。
実は、この形には意味があるんです。
お餅を重ねるのには、陰で月を、陽で太陽を表しており、この2つを重ね合わせることで「福徳が重なる」という意味が込められているのです。
また、丸い形から「円満」、2つ重ねることで「重ね重ね」という願いを込め、「円満に年を重ねる」とも言われています。
鏡餅の飾り方には時代や地域によって違いがあり、干し柿を飾るというのも地域差があるようです。
鏡餅に飾る干し柿のことを串柿と言います。
串柿とは、10個の干し柿を一つの串にさすものであり、串の両端に2個ずつ、真ん中に6個並べます。
これの並べ方には、「夫婦ニコニコ、仲睦まじく」という意味が込められていると言われており、語呂合わせがされているようです。
こういった飾り方一つひとつに意味があることを知ると、いつものお正月も特別な気持ちで迎えられる気持ちになりますね!
正月飾りの鏡餅の意味と由来
もともと、お餅は古くから神様の食べ物とされており、新しい年を運びに来られる歳神様へのお供え物の一つでした。
昔、鏡は鏡餅の形に似た円形だったこともあり、その形から鏡餅と呼ばれていたそうです。
鏡は魂を表す神器の一つでもあり、歳神様の魂が宿る依り代として鏡をお餅で表して鏡餅と呼ばれるようになりました。
また、丸いお餅には、人の魂つまり心臓をかたどったものを連想させ、歳神様にお供えした鏡餅を食べると新たな生命力が授かると言われています。
まさに、鏡餅は歳神様の魂であり、お正月に神様から魂を分けていただくことで私たちが年をとっている、ということになるのです。
干し柿が縁起物の意味は?
柿のカキは「嘉来」と語呂を合わせていると言われているそうです。
「幸せがやってくる」、「幸せをかき集める」という意味を持たせることで、縁起の良いものの表れとしているんですね。
ほかにも、柿は長寿の木とされており、財を集める、干し柿の大きな種から子宝に恵まれるとも言われています。
柿の木は、庭に植えたい樹木としても選ばれるほど縁起の良い木だったそうです。
柿がこれだけ縁起の良いものだと知ると、柿を飾る風習がなくても飾ってみたくなりませんか?
まとめ
お正月の食べ物としても親しまれているお餅ですが、おいしいだけでなく、縁起が良いものだと知るとより食べ過ぎてしまいそうですね。
それぞれの地域に伝わる飾り方で、素敵な1年を迎えてくださいね。