肌ざわりがよく暖かいフリース毛布ですが、パチパチと静電気が起きやすいのが難点ですよね。
なぜフリース生地には静電気がたまりやすいんでしょうか?
静電気を簡単に除去できる方法と共に手作り静電気予防スプレーの作り方もご紹介します。
フリース生地の毛布に静電気がたまりやすい理由
フリース生地は、化学繊維のポリエステルから作った起毛仕上げのもので、軽くて保温性が高く肌ざわりがよいのが特徴です。
私たちが着てる洋服などの生地には、素材によってプラス電気とマイナス電気があります。
同じプラス電気同士の組み合わせで着ると静電気が起こりにくいのですが、プラス電気とマイナス電気の素材を組み合わせて着るとプラスからマイナスへ電気の流れがおこるので静電気が起こりやすくなってしまいます。
プラス電気を帯びやすいウールやレーヨンとマイナス電気のフリースを組み合わせると静電気が起こりやすくなるんですね。
ちなみに髪の毛もプラス電気になるので、フリース毛布を頭までかぶると静電気が起きやすくなります。
また、湿度が高いと静電気は起きにくく逆に低いと静電気が起きやすいので、冬は特に静電気が起こりやすくなります。
フリースの静電気を除去する方法
静電気の原因が電気の流れにあるということは、電気の流れを止めれば静電気を除去することができるということになります。
フリースについていえば、同じマイナス電気のもの同士なら静電気を抑えることができるんですね。
フリース毛布を使う時に綿やアクリル、ポリエステル(フリース生地はこのポリエステルになります)素材のパジャマや洋服を着るなら静電気を抑えることができます。
筆者もフリースのパジャマを愛用していますが、フリース毛布を使っても静電気がおきたことはないですよ。
ほかにも界面活性剤などで作られた静電気スプレーを使う方法があります。
このスプレーには静電気をためにくく、摩擦を軽減する効果があります。
市販のものを購入することもできますが、自分で手作りすることもできます。
作り方は簡単です。
ボトルに水を入れ、石鹸やリンスなど界面活性剤の含まれた液体かグリセリンを5滴ほど入れます。
ボトルをよく振ったら完成です。
また、湿度の低さも静電気の要因にあるので、加湿器で加湿したり濡れタオルを干したりして部屋の湿度を上げることもおすすめです。
フリースの静電気は柔軟剤で防止!
界面活性剤が静電気の除去に効果あるということはわかりましたね。
実は、毎日の洗濯で使う柔軟剤にもこの界面活性剤が使われているんです。
毛布を洗濯した後の仕上げに柔軟剤を使うことで、静電気を防止することができるんですよ。
柔軟剤は繊維の滑りをよくするので、繊維同士の摩擦によっておこる静電気を防いでくれるんです。
いつもより柔軟剤をたっぷりめに入れてみると効果大ですよ。
「毛布は毎日洗濯しないので柔軟剤の効果が弱くなったらどうすればいいの?」と思ってる人は、柔軟剤で作ったスプレーを活用しましょう。
スプレーをフリース毛布に吹きかけるだけなので、毎日起こる静電気を手軽に防止することができます。
作り方は、ボトルに水100mlと柔軟剤小さじ1を入れて混ぜるだけで完成です。
簡単でお手軽、さらに好みの香りに包まれて眠ることができると良いこと尽くめですよね。
まとめ
静電気の起こる理由は電気の流れと湿度の低さでしたね。
それらを踏まえて、パジャマの素材や静電気除去スプレー、柔軟剤を賢く活用するなら、嫌な静電気とおさらばできます。
静電気を抑えて、暖かいフリース毛布で冬を快適に過ごしましょう。