職場の異動や退職の時期になると、送別会や歓送迎会などの案内を目にする機会が増えます。
そんなとき、「送迎会と送別会は何が違うの?」「歓送会という名前はどんなときに使うの?」と迷うことはありませんか。
送別会は去る人を送り出す会、歓送迎会は去る人を送り出すことと新しく来る人を歓迎することを一緒に行う会です。
一方、「送迎会」は人を送り迎えするという意味から使われる言葉で、職場の会の名称としては「歓送迎会」と区別して考えたい表現です。
この記事では、送迎会・送別会・歓送会・歓送迎会の違いを比較し、壮行会や激励会との使い分けも紹介します。
送迎会とは?送別会・歓送迎会との違い
送迎会と送別会は、言葉の意味と会の目的に違いがあります。
まずは、似ている名称を比較してみましょう。
| 会の名称 | 主な意味・目的 |
|---|---|
| 送迎会 | 人を送り迎えすることに由来する表現。職場では歓送迎会の意味で使われる場合もある |
| 送別会 | 異動・退職などで去る人を送り出す会 |
| 歓送会 | 去る人の門出を祝い、励まして送り出す会 |
| 歓送迎会 | 去る人の送別と、新しく来る人の歓迎を一緒に行う会 |
| 歓迎会 | 新しく入社・異動してきた人などを迎える会 |
幹事として会の名称を決めるなら、誰を送り出し、誰を迎える会なのかを基準に考えると分かりやすくなります。
送迎会とは?歓送迎会と同じ意味?
「送迎(そうげい)」には、人を送ったり迎えたりするという意味があります。
そのため、職場によっては、異動する人を送り、新しく来る人を迎える会を「送迎会」と呼ぶ場合もあります。
ただし、一般的には「送迎バス」「駅まで送迎する」といった使い方も多い言葉です。
職場で送別と歓迎を兼ねた会を開くなら、「歓送迎会(かんそうげいかい)」と書いた方が、会の趣旨を伝えやすいでしょう。
送別会とは?異動や退職する人を送り出す会
送別会(そうべつかい)は、これまで一緒に働いた人などが、その職場や部署を離れる際に開く会です。
例えば、次のような場合に使われます。
- 退職する同僚や上司を送り出す
- 別の部署や支店へ異動する人を見送る
- 転職などで職場を離れる人に感謝を伝える
送別会は、退職して会社を離れる人だけが対象ではありません。同じ会社内で異動する人のために開くこともあります。
新しく来る人を迎えることが目的に含まれない場合は、「送別会」という名称が分かりやすいですね。
歓送迎会とは?送別と歓迎を一緒に行う会
歓送迎会は、職場を離れる人を送り出す「歓送」と、新しく加わる人を迎える「歓迎」を兼ねた会です。
例えば、3月末に異動する社員と、4月から配属される社員を一緒に招いて会を開く場合などに使います。
送別会と歓迎会を別々に開くこともできますが、同じ日にまとめて行うなら「歓送迎会」が自然です。
歓送会と送別会の違いは?栄転や退職で使い分ける?
歓送会(かんそうかい)と送別会は、どちらも去る人を送り出すための会です。
大きく異なるのは、言葉に込められたニュアンスです。
歓送会とは?門出を祝って送り出す会
「歓送」には、出発する人を励まし、喜びを込めて送り出すという意味があります。
そのため歓送会は、異動や新しい任務などに向かう人を、前向きな気持ちで送り出す会として使われます。
ただし、歓送会は栄転する人にしか使えない言葉ではありません。
相手の新しい門出を祝い、励ますことを目的とするなら、退職や転職などの場面でも使われることがあります。
送別会は退職者だけに使う名称ではない
送別会には、去る人への感謝や別れを惜しむ気持ちを伝える意味があります。
退職や転職のほか、部署異動や転勤などでも広く使われる名称です。
「栄転なら歓送会、退職なら送別会」と厳密に決める必要はありません。
例えば、転勤する上司を送り出す場合でも「送別会」「歓送会」のどちらも考えられます。
職場で使い慣れている名称や、本人に伝えたい気持ちを踏まえて選ぶとよいでしょう。
激励会と壮行会の違いと使い分け
激励会と壮行会は、どちらも相手を励ますための会ですが、目的に少し違いがあります。
激励会とは?これから挑戦する人を励ます会
激励会(げきれいかい)は、これから何かに取り組む人を応援し、励ますために開く会です。
例えば、大会を控えた選手や、新しい仕事に挑戦する人などを激励する場面で使われます。
激励会は必ずしも誰かが遠くへ出発する際に開くとは限りません。これからの活躍を願い、応援することが中心です。
壮行会とは?出発する人の前途を祝って励ます会
壮行会(そうこうかい)は、これから旅立つ人の前途を祝い、励まして送り出す会です。
例えば、次のような場面があります。
- 海外赴任や長期出張に出発する社員を送り出す
- 全国大会に出場する選手を激励する
- 新しい任務に向かう人の活躍を願う
壮行会は、再び戻ってくる予定の人に対して開かれることも多いですが、必ず戻ってくる人だけが対象というわけではありません。
激励会が「励ますこと」を中心にするのに対し、壮行会は「旅立つ人を励まして送り出すこと」に重点があると考えると分かりやすいでしょう。
職場の会の名称はどう決める?幹事向けの使い分け例
幹事として案内を出すときは、会の目的に合わせて名前を選びましょう。
| 開催する場面 | 名称の例 |
|---|---|
| 退職する人を送り出す | 送別会 |
| 異動する人を前向きに送り出す | 送別会・歓送会 |
| 異動する人と新任者を一緒に招く | 歓送迎会 |
| 新しく入社した人を迎える | 歓迎会 |
| 海外赴任や大会出場に向かう人を励ます | 壮行会 |
| 新しい挑戦や大会を控えた人を応援する | 激励会 |
例えば、案内メールの件名なら「〇〇さん送別会のご案内」「〇〇部歓送迎会のお知らせ」など、対象者と会の目的が分かる形にすると親切です。
特に複数の人が異動する場合は、名称だけでなく、案内文に送り出す人と迎える人の名前を記載すると誤解を防げます。
迷った場合は、職場でこれまで使われてきた名称も確認しておきましょう。
まとめ|送迎会・送別会・歓送会は目的で使い分けよう
送迎会・送別会・歓送会・歓送迎会は似ていますが、言葉の意味や会の目的には違いがあります。
去る人を送り出すなら送別会、送別と歓迎を兼ねるなら歓送迎会と考えると、基本的な使い分けができます。
歓送会には門出を祝い励ますニュアンスがありますが、栄転に限る言葉ではありません。また、壮行会は出発する人を励ます会、激励会は挑戦する人を応援する会です。
会の名称を選ぶときは、細かな言葉の違いだけでなく、主役となる人や参加者に会の趣旨が伝わることを大切にしたいですね。