今年は特に、多くの災害をニュースで耳にした記憶があります。
ニュースで見るたび、これ以上被害が広がらないことを祈り、
何かできることはないか、と頭を悩ませ、被災地の方々へ想いを馳せました。
もしもあなたが災害により自宅を被災され、友人知人たちから被災お見舞いを頂いた場合、お見舞いのお返しをしないと・・・と考えるのが日本人でしょうか。
同じように、被災お見舞いのお返しに悩まれている方も多いはず。
被災お見舞いのお返しやお礼状について、ご紹介します。参考になれば幸いです。
被災のお見舞いにお返しは必要か不要か
災害はいつ自分の身に振りかかるかわからないもの。
もし友人知人が被災されたと聞いたら、お見舞いを贈りたくなりますね。
逆に、被災お見舞いを自分が頂いたとしたら、お返しをすべきか悩みます。
■被災お見舞いのお返しは基本的に不要
被災された場合は、ご自身の生活を立て直すことが最優先です。
それは、お相手の方もわかってくださるはずです。
家の中・身の回りのものなど、整理しなければならないことが多いので、普段通りの生活を送れるようにすることを最優先しましょう。
落ち着いた後に、お返しするのはもちろんOKです。
”おかげさまで、生活が落ち着きました”という報告にもなりますね。
■お会いする機会がある場合は、菓子折り程度でOK
どうしてもお返しがしたい、と思われる方も多いと思います。
お会いする機会があるなら、なおさらですね。
その場合は、お気持ち程度の菓子折りで構いません。
”ご心配いただきありがとうございました”という感謝の気持ちを伝えましょう。
■現金などの金品でのお返しはNG
すぐに役立つものを!というお気遣いから、現金をお見舞いに頂くこともあるでしょう。
その場合は、気を遣って現金でお返ししたほうが良いのでは・・・と思うかもしれませんが、現金などの金品でのお返しはNGです。
「現金が不必要でした」という意味に捉えかねないので、気を付けましょう。
被災お見舞いのお礼状の書き方と例文
被災された場合は、普段通りの生活を取り戻すことが最優先です。
落ち着いた後、お見舞いを頂いた方へお礼状を出すのは良いことですね。
ぜひ、お見舞いを頂いたお礼と近況報告を、お礼状で伝えましょう。
■例文
(1)前略 今回の(災害)では、ご心配いただきありがとうございました。
また、お見舞いを送っていただき本当にありがとうございました。
(2)今回の台風は、ものすごい威力で、我が家は床上浸水して数日住めず、
近くの親戚の家に身を寄せていました。
(3)幸いにも、家族皆無事だったので安心してください。
(4)ご心配頂いていたにも関わらず、お礼のご連絡が遅くなり、大変申し訳ございません。
完全にこちらが片付いたらお電話させて頂きます。
(5)取り急ぎ、無事の連絡とお見舞いのお礼まで。 早々
■ポイント
例文を参考にお礼状の構成ポイントを押さえます。
(1)心配してくれたお礼・お見舞いを頂いたお礼 ※(災害)は必要に応じて変えましょう
(2)今回の災害の被害状況
(3)家族の安否状況
(4)お礼が遅くなったことへのお詫び
(5)お礼の結び
上記の5つのポイントを入れつつ、送る相手との関係性を考慮しながら、ご自身の言葉に変えてお礼状を作成してみましょう。
お見舞いのお返し方法と時期はいつ頃?
お返しは不要と考えますが、どうしてもお返ししたい場合もありますよね。
そんな時の参考になさってください。
■のしの表書きと水引
『御礼』または『御見舞御礼』 & 結び切り
お見舞いのお礼なので、上記の表書きを使います。
水引は結び切りで、下に姓名を入れます。
水引は、災害が二度と起こらないように、という意味を込め、結び切りを使います。
■お見舞いのお返し時期
お見舞いをお返しする時期は、災害が落ち着いた時点でなるべく早く、お相手は心配されて、お見舞いをお送りしています。
災害が落ち着いた時点でなるべく早く連絡しましょう。
お返しを送る場合でも、先に電話でお礼を伝えるとより丁寧です。
まとめ
被災された方にとって、心配頂けるのはとてもありがたいこと。
人と人とのつながりを強く感じる時ですよね。
被災お見舞いも同様。被災された方を想うご厚意であり、やさしさが身に沁みますね。
被災お見舞いのお返しは気にするところですが、まずは安否や近況を連絡することが一番良いのではないでしょうか。
お返しを贈る場合も、お礼状を送る場合も、感謝の気持ちを伝えたいですね。