家に床暖房がついていると、寒い日でも床全体が暖かく、ぬくぬくして気持ち良いですよね。
でも床暖房は、燃費(電気代)やメンテナンスに、思ったよりもお金がかかると言う方もいます。
それでは、ガス式の床暖房は、どうでしょうか?
床暖房がガスの場合の燃費やメンテナンスについて、まとめたのでご紹介します。
床暖房はガス式が燃費がいい?
床暖房には色々な種類の方法がありますが、大きく分けると電気ヒーター式と温水循環式に分かれます。
・電気ヒーター式・・・床に張り巡らした熱線やPTCを電気で発熱する方式
・温水循環式・・・電気、ガス、灯油などでヒートポンプやガスボイラーで沸かした温水を、床に張り巡らした配管に循環させる方式
燃料としては、電気ヒーター式は電気、温水循環式は電気とガスの二種類を使用します。
新しく床暖房を設置するときは、初期の費用とランニングコストを比較することになります。
電気を使用する場合は、電気ヒーターを100(10畳間とする)とすると、ガスを使用する場合は、約70、電気のヒートポンプ電源機は135になると言われています。
床暖房を新設する場合は、ガスの方がかなり安くなりますね。
床暖房付きのマンションを新規購入の場合などでは、住宅購入費のなかに床暖房の設備費も含まれるので、別途設置費はかかりません。
そうすると、後はランニングコストとメンテナンス費用がどうなるかですね。
電気とガスの比較をすると、ひと月当たり(10畳間とする)のガス式のガス代は、約5,140円(ガス4,640円+電気代500円)、電気式の電気代は約7,300円、ヒートポンプ式電気代は約3,900円なので、ヒートポンプ式の電気代が安いです。
ただ、ヒートポンプ設備費はガスの約2倍の約50万かかります。
ガスはエコジョーズやエコワンなどの最新式ガス給湯器を使用すると、ランニングコストが約4,112円~4,615円になることもあり、ヒートポンプ式との燃費の差は縮まります。
暖房がガス式ならメンテナンスは楽なの?
耐久年数は、電気式は住宅の耐久千数と同程度、ガス式は約30年以上と言われています。
ガス式の熱源機は、時期がくると交換しなければなりません。
また、寒冷地の場合は、定期的に不凍液の交換が必要です。
でも電気式もガス式も、日々のメンテナンスは必要ありませんので、それ程気にはならないでしょう。
床暖房がガス式ならつけっぱなしでも大丈夫?
ガス式など温水式は、ボイラーなどで水を温めて床下に循環させます。
ガス代がかかるのは、水を温めるためで、常に温水があると水から温める必要がないので、ガス代が節約できるということです。
ガス代が一番かかるのは、スイッチを入れて立ち上がりから温まるまでの約1時間で、約38円のコストがかかります。
温まった状態の1時間は約9円なので、24時間つけっぱなしでは、9円×24時間=216円です。
1日12時間でスイッチを3回入れたとすると、38円×3+9円×12時間=222円になります。
結果は1日にスイッチを何回も入れるより、24時間いれっぱなしで、部屋を快適に暖めている方が安いという事です。
まとめ
床暖房は一度施工すると、そう簡単には作り直せない設備です。
コストやメンテナンスをよく検討して、悔いのない床暖房を選びましょう。