法隆寺五重塔の心柱の構造と特徴を解説!日本の塔の高さランキング


奈良の法隆寺は607年に創建され、現存する世界最古の木造建築物として世界文化遺産に指定されています。

その法隆寺には、金堂・五重塔・夢殿・鐘楼・大講堂など多くの木造建築物群がありますが、ひと際目を惹くのが、木造五重塔として現存最古の五重塔でしょう。

その五重塔を支える、心柱の構造と特徴について解説します。

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法隆寺五重塔の心柱の構造


法隆寺の五重塔の中心には、心柱という約30mの柱が立っています。

心柱は八角形の2本の木材をつないでおり、心礎と言われる礎石の上に垂直に建てます。

当時30mの太くて真っすぐの原木はほとんどなかったのでしょうね。

また、原木の場合、木の芯で割れやすいので、楔で半分に割って角材にして運搬し、現地で角を削って八角形に仕上げられます。

法隆寺の心柱は堀立式で、地下深くに埋めた礎石の上に建てるので、柱の一部は土の中に埋まっているタイプです。

心柱を中心に、四隅に四天柱とその外側に12本の側柱を建て、塔の中央部分を堅固にして、塔の骨組みを作り屋根をつけて一重目を完成させます。

その後も同じように骨組みを組み合わせて、五重目を完成させると心柱に露盤を取り付け、その上に相輪を通し完成させてから、屋根の瓦を上部から下部へ張り、五重塔を完成させます。

濃尾・各務原地名文化研究会参照元

法隆寺五重塔の高さと特徴


法隆寺の五重塔は、総高32.45mでランキングでは第9位になります。

第1位の東寺の五重塔は、54.84mなので、高さでは遠く及びません。

ただし、建立されたのは680年頃(一度焼失して再建した:諸説あり)なので、東寺よりも約千年前には、日本最古の木造五重塔として存在していたのは驚きです。

法隆寺の五重塔は心柱を中心に、全ての木材が構造上の役目がある部材であり、装飾だけの部材は存在しません。

そして各屋根が地震でゆらゆら揺れても、中心の心柱や各部材がその揺れを抑えて、やがて振動を弱めるという地震に対して、強い構造となっています。

そして、約1,300年以上も経過しているにも関わらず、170回以上もあったと言われるM7クラスの大地震に耐えてきました。

この長年月を耐えてきたというのが、法隆寺の五重塔の特徴です。


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五重塔の高さランキング!


江戸時代以前に立てられ現在も残っている五重塔の高さ(総高:基壇上から相輪を含めた先端までの高さ)ランキングです。

①東寺:54.84m(京都府京都市)
②興福寺:50.1m(奈良県奈良市)
③醍醐寺:37.44m(京都府京都市)
④備中国分寺:36.55m(岡山県総社市)
⑤法観寺:36.4m(京都府京都市)
⑥妙成寺:34.18m(石川県羽咋市)
⑦大石寺:33.4m(静岡県富士宮市)
⑧仁和寺:32.7m(京都府京都市)
⑨法隆寺:32.45m(奈良県生駒郡斑鳩町)
⑩寛永寺:32.3m(東京都台東区)

法隆寺五重塔の基本情報と地図詳細
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まとめ

法隆寺の地震に強い心柱の構造を参考に約1,300年以上の年月を経て、建てられたのが東京スカイツリーです。

素晴らしい建築物を未来に残した、当時の宮大工さんたちの知識と技術と努力を讃えましょう。

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