夏休みの自由研究で星や星座を観察したいけれど、「何を観察すればいい?」「観察した内容をどう書けばいいの?」と迷っていませんか。
星の観察では、観察する場所・方角・時刻をそろえて、星の位置や見え方の変化を記録することがポイントです。
この記事では、小学生3~4年生にも取り組みやすい星の観察方法、観察記録の書き方、自由研究としての上手なまとめ方を順番に紹介します。
自由研究で星を観察する方法と必要なアイテム

星の観察を始める前に、観察する場所や星、時間を決めておきましょう。
星を観察する前の準備
1.星を観察する場所を決める
自宅で観察する場合は、「2階の窓から」「ベランダから」「家の庭から」など、観察する場所を決めておきます。
明るい部屋から急に暗い場所へ出ると、目が暗さに慣れていないため、星を見つけにくいことがあります。
ベランダや庭から観察するときは、室内の照明を消したりカーテンを閉めたりして、しばらく暗さに目を慣らしてから空を見てみましょう。
外で観察する場合は、周囲の明かりが少なく、空が広く見渡せる安全な場所を選びます。
公園や広場などを利用するときは、夜間も入れる場所か事前に確認し、必ず保護者と一緒に出かけてください。
観察場所は毎回同じにし、空を見る向きや方角もそろえることが大切です。記録用紙には「家の庭」「自宅のベランダ」など、観察した場所を書いておきましょう。
2.観察する星や星座を決める
観察する星や星座を1つか2つ決めます。
夏の星座では、夏の大三角をつくるベガ・アルタイル・デネブなど、明るく見つけやすい星から選ぶと観察しやすくなります。
「決めた星や星座が、時間とともにどのように動いて見えるかを調べる」と、研究の目的もはっきりします。
3.観察する時間を決める
星や星座は、時間がたつと空の中で位置が変わって見えます。
最初に観察した時刻を記録し、その約1時間後に、同じ場所から同じ方角を見てもう一度記録してみましょう。
毎回同じくらいの間隔で観察すると、星の位置の変化を比べやすくなります。
星の観察に必要なアイテム
自宅や外のどちらで観察する場合も、必要に応じて次のものを準備しましょう。
基本のアイテム
- 観察ノートまたは方眼紙
- 鉛筆・消しゴム
- 時計
- 方位磁石またはコンパス
- 星座早見盤
- 懐中電灯
懐中電灯の光が明るすぎると、暗さに慣れた目が元に戻ってしまいます。赤いセロハンをかぶせるなどして、手元だけを照らせるようにすると便利です。
あると便利なアイテム
- 双眼鏡
- 望遠鏡
- 星の形のシール
- 星座図鑑
- 学校の教科書や理科のノート
星座早見盤とは、観察する日付と時刻に、どのような星や星座が見えるのかを調べられる道具です。
円盤の日付と時刻の目盛りを合わせると、そのときに見える星座を確認できます。星座早見盤には、子どもにも分かりやすいイラスト入りのものや、暗い場所で見やすいタイプなどがあります。
星座早見盤を実際の空と合わせるときは、方角を確認する必要があるため、方位磁石やコンパスも用意しておきましょう。
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外で観察する場合は、次のものもあると安心です。
- 虫よけスプレー
- 飲み物
- レジャーシート
- 長袖の上着
夏でも夜になると気温が下がることがあります。虫刺されや冷えにも気を付けて準備しましょう。
星の観察記録に書くこと
星の観察記録には、次の項目を書きます。
- 観察した日付
- 観察した時刻
- 観察した場所
- 見た方角
- 天気や雲の様子
- 観察した星や星座の名前
- 星の位置、明るさ、色
- 気付いたことや疑問に思ったこと
好きな星座を観察する場合は、その星座の名前や形、星の明るさなどを事前に調べておくと、観察した内容と調べた内容を比べられます。
記録には、マス目が入った方眼紙を使うと、星の位置の変化を表しやすくなります。A4サイズ程度のものなら、小学生でも扱いやすいでしょう。
方眼紙は文房具店などで購入できるほか、インターネットから印刷する方法もあります。
こちらのサイトから方眼紙をダウンロードできます。
方眼紙を使った星の観察の書き方
方眼紙は横向きに使い、下の方に家の屋根、電柱、木などの動かない目印を簡単に描きます。
その目印を基準にして、星が見えた位置に印や星形のシールを付け、近くに観察時刻を書きましょう。
約1時間後に同じ場所から同じ方角を見て、星の位置をもう一度記録します。
観察した時刻ごとに印やシールの色を変えると、星の位置がどのように変わったのか分かりやすくなります。
星の位置だけでなく、星の色や明るさ、雲の量、観察したときに気付いたことも書いておきましょう。
星の観察で3~4年生が取り組みやすい書き方・手順

小学校では、主に4年生の理科で、月や星の位置、星の明るさや色、時間による位置の変化などを学びます。
4年生は、学校で習った観察方法を教科書やノートで確認しながら取り組むと、自由研究としてまとめやすくなります。
まだ学校で詳しく習っていない3年生でも、家族と一緒に観察し、「いつ・どこで・どの方角に見えたか」を記録する方法なら取り組めます。
星の位置の変化を観察する
同じ場所から同じ方角の空を、時間を空けて観察すると、星や星座の位置が少しずつ変わっていることが分かります。
観察するときは、建物や電柱、木などの動かないものを目印にして、「何時に、どの位置に見えたか」を記録してみましょう。
最初の記録と約1時間後の記録を比べて、星がどちらへ、どのくらい動いたように見えたかを書きます。
さらに「どうして星が動いたように見えるのだろう」と考えたことを書けば、自由研究の考察にもつなげられます。
2026年のペルセウス座流星群を観察する
夏休みには、ペルセウス座流星群を観察する自由研究もできます。
ペルセウス座流星群は、毎年7月中旬頃から8月下旬頃まで活動し、例年8月13日頃に活動のピークを迎える流星群です。
2026年は8月13日11時頃に活動のピークを迎えると予想されており、日本では8月12日の夜から13日未明を中心に観察しやすいとされています。
2026年8月13日は新月のため、月明かりの影響が少なく、流星を観察するには良い条件です。
流星群を観察するときは、空の一部分だけを見るのではなく、できるだけ広い範囲を眺めましょう。望遠鏡や双眼鏡を使わず、肉眼で観察できます。
次の項目を記録しておくと、自由研究にまとめやすくなります。
- 観察した日付と時刻
- 観察した場所
- 天気や雲の様子
- 観察した時間の長さ
- 見つけた流星の数
- 流星が見えた方角
- 明るさや長さなど気付いたこと
時間帯ごとに見つけた流星の数を表にして、棒グラフなどにすると、結果をひと目で比べられます。
2026年の詳しい観察情報は、国立天文台の「ペルセウス座流星群が極大(2026年8月)」でも確認できます。
自由研究の星の観察の上手なまとめ方

観察が終わったら、記録した内容を自由研究としてまとめましょう。
次の順番で書くと、観察の目的や結果が伝わりやすくなります。
- 研究の題名
- 星を観察しようと思った理由
- 調べたいことや予想
- 観察した日付・時刻・場所
- 用意した道具
- 観察方法
- 観察した結果
- 分かったことや考えたこと
- 感想
- 参考にした本やサイト
研究の題名を付ける
題名は、何を調べたのか分かるように付けましょう。
例えば、次のような題名があります。
- 夏の大三角は時間がたつとどこへ動く?
- 1時間ごとの星の位置を調べよう
- 星の明るさや色にはどんな違いがある?
- ペルセウス座流星群を観察しよう
研究しようと思った理由を書く
「夏の夜空を見て星の動きが気になった」「学校で星について習ったので、実際に観察したくなった」など、研究を始めようと思った理由を書きます。
難しく考えず、自分が疑問に思ったことや興味を持ったことを、そのまま書けば大丈夫です。
観察結果を図や表で見せる
文章だけで説明するよりも、星の位置を記録した方眼紙や、観察した時刻をまとめた表を載せると、結果が分かりやすくなります。
写真が撮れた場合は、撮影した日時や場所も書いて貼りましょう。
ただし、星空はスマートフォンなどではきれいに写らないこともあります。写真が撮れなくても、観察した位置を絵や図で丁寧に記録できていれば問題ありません。
分かったことと予想を比べる
観察前に予想を書いた場合は、実際の結果と比べます。
「予想どおりだった」「思っていたより星の位置が大きく変わった」「雲が多い日は星を見つけにくかった」など、観察して分かったことを書きましょう。
星の観察中に新しく疑問に思ったことがあれば、それも書いておくと、自分らしい考察になります。
観察したときの感想も書く
星について分かったことだけでなく、「夜の外出が楽しかった」「眠かったけれど、流星を見つけたときはうれしかった」など、実際に観察して感じたことも書いてみましょう。
自分が体験したことや感じたことを加えることで、ほかの人とは違う自由研究になります。
星を観察するときの注意点
星の観察は夜に行います。
自宅の近くであっても、子どもだけで外出せず、必ず保護者と一緒に観察してください。
道路や駐車場、立ち入りが禁止されている場所では観察しないようにしましょう。暗い場所では足元が見えにくいため、転倒や事故にも注意が必要です。
また、望遠鏡や双眼鏡で太陽を直接見ることは大変危険です。昼間に器具を準備するときも、絶対に太陽へ向けないでください。
まとめ
星の観察を自由研究にまとめるときは、同じ場所・同じ方角から、時刻を変えて観察することが大切です。
観察した日付、時刻、場所、方角、天気、星の位置や明るさを記録し、時間による変化を比べてみましょう。
3年生は家族と一緒に分かりやすい観察記録を作り、4年生は学校で習った月や星の学習と結び付けて考察すると、学年に合った自由研究になります。
観察した結果だけでなく、予想と違ったところ、疑問に思ったこと、自分が感じたことを書くと、オリジナリティーのあるまとめになりますよ。
星の観察は夜に行うため、外へ出る場合は必ず保護者と一緒に、安全な場所で取り組んでくださいね。