・新盆or初盆=あらぼん、にいぼん、はつぼん
読み方は地域によって、多少違いがあります。
新盆とは、故人の告別式から四十九日を過ぎて初めての盆の事をいいます。
初盆とも言いますが、新盆と意味は同じです。
葬式などは何度も経験する事ではありません。
それだけに、分からない言葉や事柄も多いと思います。
そこでここでは、「親族に不幸があった場合」に焦点をおいて、故人の初盆や香典の金額、相場、夫婦連名や両親からならいくらが良いのかなど、親族の葬儀に関する疑問を解説していきます!
新盆の香典金額は親族の場合
親族に不幸があった場合に、この新盆を迎えた時に出す香典の金額はいくら位が良いのでしょうか?
ひと口に「香典」と言っても、それぞれの故人に対しての立場やお付き合いの度合いなどによっても、香典金額は異なってきます。
注意して欲しいのは、「4」と「9」は死や苦を連想させるとして、古くから避けられている数字です。
ですから、1・2・3・5・6・7・8・10などの数字が付く金額になるようにしましょう。
では、30代の方と故人との関係別に香典金額を見ていきましょう。
【あなた=30代】×【故人との関係】
故人はあなたの~
=3,000円~30,000円
・両親(父・母・義父・義母)
=10,000円~50,000円
・兄弟姉妹(義兄・義弟・義姉・義妹)
=10,000円~30,000円
・おじ、おば(叔父・伯父・叔母・伯母)
=5,000円~20,000円
・子、子供(独立している息子・娘)
=なし
・息子の妻・娘の夫(義理の息子・義理の娘)
=なし
・孫
=なし
「その他の親族、親類」お付き合いがある人のみ
2:甥・姪・甥の妻・姪の夫・甥姪の子
3:兄弟の妻の両親・姉妹の夫の両親
1,2,3各3,000円~10,000円
以上が、一般的な香典の金額になります。
新盆の香典の相場はいくら?
相場としては、5,000円~10,000円が中心になります。
また年齢や故人との関係によっても香典の相場は多少異なりますが、あまり大きな開きはありません。
ただ、50代からの方は20代~40代の方と比べて、2,000円~50,000円ほど多めになります。
例えば、故人が自分の祖父母に当たる場合、20代~40代は3,000円~30,000円ですが、50代の方は5,000円~30,000円位になります。
また、故人が両親や叔父・叔母、兄弟姉妹になると、今度は40代~50代以降の方が、20代~30代の方と比べて、2,000円~20,000円位プラスになります。
しかし、これはあくまで一般的な相場ですので、家族間での話し合いなどで金額を決めても問題はありません。
新盆の香典を夫婦連名でするなら?
夫婦で葬儀に出席する場合は、葬儀の時に法要の出席者には引き出物をお返しとして出されます。
この事も考慮して、香典は2倍にしてキリの良い金額で出します。
また、新盆のあとに行われる食事会=お斎(おとき)と言いますが、このお斎に出席する場合も、香典の金額にお斎の分もプラスして金額を決めます。
金額は、3,000円~10,000円/1人が一般的です。
この時も、必ずキリの良い金額にする事です。
子供が一緒に出席する場合も、その分も見越して香典に包みます。
また巷では、そもそも故人が身内の場合に香典は出すのか?
と言う疑問を持つ方もおられるようですが、喪主以外は香典を出すのが一般的です。
同時に、同居か別居かで香典を出すか出さないかも決まる事があります。
【知っておきたいお金の話】
お祝いや香典の時に出すお金に関して、よく言われるのが「お祝い金は新札」で、「香典は古いお札」でというのがあります。
意味としては、お祝い金が新札でというのは、新しい人生の門出だからという意味合いです。
香典は古いお札でというのは、新札だとこの時のためにわざわざ新札を用意したと思われるのを避けるためと言われています。
しかし、現代ではこの風習はあまり問題視されなくなりました。
香典でも新札で出しても問題ありません。
なぜなら、霊前に供えるのに古いお札は失礼に当たるという考え方もあるからです。
ですから、この辺はあまり気にしなくても良いでしょう。
まとめ
香典の金額に関しては、地域や法要の内容によっても異なりますし、法要の規模、会場なども関係してくることがあります。
この辺は、親族の方とよく話し合って法要当日までにいくら出すかを決めておきましょう。
香典の金額は気にした方がいいので、ここでご紹介した事も参考にしながら、ご家族とよく話し合って故人様を送って差し上げてくださいね。