家の神棚の拝み方や祝詞の読み方と作法は?お供えは毎日する?

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家の中やお店、会社などに神棚が設置されているのを見た事がある人も多いと思います。

実際、自宅に神棚があるという人もいるでしょう。

神棚は、家族の安全や絆を深める、繁栄を願うといった意味で祀られているものです。

よくテレビドラマなどでも、何かあるごとに神棚に手を合わせて、簡単にパンパンと手を叩いて一礼してるのを見ますが、神棚の拝み方には正確な拝み方があります。

今回は、神棚の拝み方や作法、意味などのご紹介と共に神棚にお供えするものなどもご説明していきます。

家の神棚の拝み方!作法と用意するもの


神棚の拝み方には、正しい順序があります。

しかし、拝み方の前に神棚の設置場所も実は重要な鍵を握っています。

まずは、神棚の設置場所のご説明をしたあと、いよいよ作法について解説していきます。

【神棚の設置場所】

神棚を設置するには、実は向きや方角が正しくないとご利益もない上に、運気が下がってしまうという謂われがあります。

間違った場所に設置して、いくら拝み方をしっかりやっても意味がないなんて悲しすぎますよね。

では、正しい向きと方角とは一体どこを向いていればいいのでしょう。

〇正しい方角〇
正しい方角は、南向きか東向きです。

「え?南向きか?東向きって決まってないの?」

なんて言わないでくださいね。いわゆるどちらでも構わないのです。

方角は南と東で決まってますが、どちらを選んでもいいという事です。

なぜ、南向きか東向きなのかというと、南は太陽が移動する時の方角です。これにより日照時間が長いので、「明るさ」を象徴します。

この方角が「正面」なのです。

東は、太陽が昇る方角です。これにより一日の始まりを「勢い」として象徴されます。

〇正しい設置場所〇
方角が良くても、場所が悪いとこれも何の意味も持ちません。

正しい設置場所は、家、或いはお店や会社の最も綺麗で明るい場所を選びます。

家の綺麗な場所といいますと、リビングなどのメインのお部屋がベストです。

しかし、同じリビングでもドアがあるような出入り口付近の上は、騒がしいので避けてくださいね。

反対に絶対おいてはいけない場所は、「トイレ」「浴室」「キッチン」などは汚れてしまう場所なので、絶対置かないようにしましょう。

もう一つは、家族やお客様が見える場所に設置することです。

お客様をお招きできる部屋に置く事と、家族がいつでもお供えや拝礼しやすい場所を選ぶようにしましょう。

最後は、仏間に神棚を置いても大丈夫なので、神棚と仏壇が差し向かいになる位置を避ければ、同室に両方置いても問題ありません。

それでは、いよいよ正しい作法のご紹介です。

【作法】

正しい作法は、以下の通りです。

『大祓詞』
大祓詞は非常に長いです。神社では半年に一度の「夏越の祓」や、年末に1年の総決算を行う「年越しの祓」などで読みますので、神棚で拝む時は、自分や家族にここぞ!と思う事があった時に読むといいですね。

〇二礼
〇大祓詞
〇二礼二拍手一礼

【神棚拝詞】

神棚がある家や会社などで読むのに、最適な祝詞です。

〇二礼
〇神棚拝詞
〇二礼二拍手一礼

以上の順序で拝みます。

神社によっては、こうした拝み方の順序を書いてくださってるところもありますので、参拝する時にそれを見ながら拝めます。

神棚の拝み方と祝詞の読み方と意味


まず、祝詞を唱える時は自分の気持ちを穏やかに保ち、神聖な気持ちで唱える事が大事です。

神社で唱える時は、尚更に場所が神聖なる場所ですから、厳かな気持ちになりましょう。

形や場所が違えど、神棚も神社も変わりません。

先の章に書きました「作法」の順序で読みます。

【神棚拝司(かみだなはいし)】

〇二礼
〇神棚拝詞
〇二礼二拍手一礼

【神棚拝詞の読み方】

()れの神床(かむどこ)(まし)ます
()けまくも(かしこ)天照大御神(あまらてすおおみかみ)
産土(うぶすな)大神等(おおかみたち)大前(おおまえ)(おろが)(まつ)りて
(かしこ)(かしこ)みも(まお)さく
大神等(おおかみたち)(ひろ)(あつ)恩恵(みめぐみ)(おろが)(まつ)
(たか)(とうと)神教(おしえ)のまにまに
(なお)(ただ)しき眞心(まごころ)もちて
(まこと)(みち)(たが)ふことなく
()()(わざ)(はげ)ましめ(たま)
家門高(いえかどたか)く 身健(みすこやか)
()のため(ひと)のために(つく)さしめ(たま)へと
(かしこ)(かしこ)みも(まお)

【神棚拝詞の意味】
この神棚に仰ぎまつる 言葉に出し心に掛けて申し上げる事も恐れ多い 天照大御神(あまてらすおおみかみ) この土地にお鎮りになっている産土(うぶすな)の大神の御前を拝して謹んで申し上げます。

神々の広く厚い御恵みをもったいなく思い、高く尊い神の教えのとおり素直で正しい真心によって人の道を踏み外すことなく、自分たちが、従事する勤めに励むことができますように、また、家が栄え、家族も健康で世のため人のために尽くさせてくださいと、恐れかしこんで(謹んで)申し上げます。


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神棚の祝詞の作法とお供えするもの


神棚を設置した場合、先の章でも祝詞を読む時の作法をご紹介しましたが、もう一度作法を見てみましょう。

神棚を設置した場合の作法です。

【神棚拝詞】

〇二礼
〇神棚拝詞
〇二礼二拍手一礼

以上のようにします。

さて、神棚はこうした祝詞を読むまでの間に、一度お祓いを受けておく方がいいですね。

お祓いをするのは、一度神棚を清めていただく事によって神様がそこに宿る事になります。

お祓いを受ける場合は、直接神社に神棚を持って行きお祓いしてもらう方法と、自宅に神主さんをお呼びしてお祓いしてもらう方法の2つあります。

どちらでも良いのですが、直接来てもらう方が、自宅の神棚を設置する場所もどこがいいか教えていただけるし、場所を決めてある場合はそこが神棚を置く場所として正しいかどうかも見ていただけます。

尚且つ、その場の清浄もしていただけるという利点があります。

お祓いする日(神棚を設置した日)は、大安の日に行うのが好ましいです。

お祓いが済めば、その時一緒に御神札も清めていただくと思うので、それを正しい順番にお供えします。

御神札には、手前に置く用の天照大御神の御札と、氏神様の御札、あなたの進行している神宮の御札の3種類です。

この3枚の御札は並べて置いても良いですが、重ねて置く事もできます。

重ねる場合は、上記の順に重ねます。

さて、神様が宿ればお供えも必要になってきます。

お供えする物は、お水、お米、お塩で、これをできれば毎日交換することが望ましいです。

神棚に向かって左から、お水、お米、お塩の順に置くのが基本の置き方です。

毎日交換ができなくても、小まめに気に掛け交換するという心掛けが大事なんです。

生活の中の一部に組み込んでみたら良いと思います。

朝、起きた時にまず自分の着替えと洗顔歯磨きを済ませ、そのあと神棚のお供え物の交換を行います。

そのあとお食事します。これを毎日やる事で自然と気持ちも浄化されますし、その日1日を穏やかに過ごせそうですよね。

神棚は、寝具専門店などで購入された方が、分からない事もいろいろ教えていただけるので、決めやすいと思いますよ。

神棚で祝詞も般若心経も唱えていい?
>>大祓詞と般若心経の関係とは?

まとめ

いかがだったでしょうか?

「自宅に神棚を置きたい」そのお気持ちから大事にされて欲しいですね。

今までの記事をまとめてみましょう。

・神棚の設置は、南と東に置き、清らかで明るい部屋に設置する。
・家族や、お客様をお通しする部屋に設置する。
・神社に神棚を持参しお祓いとお札をいただくか、自宅に直接来てお祓いしていただく。
・作法は、二礼・神棚拝詞・二礼二拍手一礼の順に行う。
・神棚を設置する日は、大安の日に行う。

こうして、自宅に間持神様がいらっしゃることでご家族の健康や栄があり、また毎日お供え物の交換を行い、手を合わせることで、子供達にも自然と信仰深い気持ちが芽生えます。

何も言わなくても、そうした姿を見せる方が、学ぶ点が多いと思います。

なお、設置する場所がない、毎日お世話ができないといった場合は、「神社に足を運んで手を合わせる」その心がけだけでも、問題ありませんので、是非やってみてくださいね。

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