誰かに贈り物をするとき、どのような物を贈るのがふさわしいのか、何を贈れば相手は喜んでくれるのか考えることが多いですよね。
夏のご挨拶といえばお中元ですが、贈る品は多岐にわたるかと思います。
いつもお世話になっているお寺へのお中元は、親戚や取引先へ贈ることとは少し思いが違ってくるものです。
また、失礼にならないようにきちんとした形で贈りたいとも思いますよね。
今回は、お寺へのお中元を贈る際のあれこれについて紹介していきます。
お寺へのお中元にのしはいる?
通常、お中元には紅白の水引ののしをかけますよね。
「お寺だから紅白は駄目だろうな…」と思いがちですが、お中元などでは紅白の水引を使用していいのです。
お中元には日頃の感謝の意味があるからですね。
また、お店でのしをお願いする時、「内のしにしますか?外のしにしますか?」と店員さんに聞かれることがありますよね。
例えば、お中元のお品を宅配で相手に贈る場合は、配達の途中でのしが汚れたり破れたりしないように内のしにすることがあります。
反対に手渡しで相手に渡す時は、表書きや名前が見えて相手に贈り物の意味がすぐに伝わる外のしの方がいいとされています。
ですので、お中元にはのしをかけて渡しましょう。
お中元にのしの表書きは?
相手に何かを贈る際、表書きで悩むことがよくあります。
お中元に関しては、表書きはそのまま「御中元」で問題ありません。
ただし、「お中元」とする場合は、毎年するものとなってしまいますので注意が必要です。
1回きりの場合などは、お中元よりも「御礼」と書くことが望ましいですね。
なお、お寺へ供物する際よく使われる表書きとして、「御供養」や「お供え」がありますが、これはお寺の御本尊様にお供えをする際に用いるものです。
今回のようなお中元の品としての贈り物の場合は、「御中元」や「御礼」がいいかと思います。
お中元ののしで名前と連名の書き方は?
例えばお寺へのお中元を、兄妹あわせて贈る場合がありますよね。
家族名義で贈る場合は姓のみを、もしくは代表して家長の名前をフルネームで書くこともあります。
では、それぞれ独立した兄妹が一緒に贈るものであると示したいときはどうすればいいのでしょうか。
この場合は、兄妹ふたりの名前をフルネームで書くのがいいかと思います。
連名には決まりごとがあり、右側から目上順に書くようになっています。
兄妹ふたりであれば、一般的には兄の名前を右に、妹の名前を左に書きます。
連名の際は名前を書く順序に注意しましょう。
まとめ
ここまでお中元の形式についていくつか紹介しましたが、お中元というのは日頃の感謝の気持ちを伝えるためのものです。
形式はもちろん大切ですが、相手を思う「心」が一番大切なものであることを念頭に、素敵な贈り物をしたいものですね。