蒜山(ひるぜん)は、岡山県と鳥取県に跨がる火山ですが、岡山県では倉敷美観地区と並ぶ人気観光地で、年間約250万人もの観光客が訪れるリゾート地である蒜山高原を抱えています。
また、各登山口から山頂まで2時間程度の登山なので、家族連れや女性にも登りやすいコースがあります。
その蒜山の夏の気温と、初心者におすすめのコースをご紹介します。
蒜山登山は夏がおすすめ
蒜山は、上蒜山(標高1,202m)、中蒜山(標高1,123m)、下蒜山(1,100m)の三山からなり、各登山口からそれぞれの山頂へ行く登山コースと、蒜山三座縦コースがあります。
岡山県の約2,500種類の自生植物のうち、約2,000種類が蒜山にあり、四季の季節によって様々な花が咲き誇ると言われ、3月~4月に頃からカタクリやニリンソウ、サクラソウ、リュウキンカなどの春の山野草が見られます。
6月から8月の夏の時期には、コオニユリ、ヤブカンゾウ、ササユリを始め、高原の湿原にアカバナ、シモツケソウ、ノバナショウブ、ユウスゲなどの山野草が最盛期を迎えます。
特に上蒜山のササユリの群生は見もので、花の観察を兼ねての登山には持ってこいの季節と言われ、夏の登山をおすすめする人が多いようです。
蒜山の夏の気温は高い?低い?
蒜山の山頂付近の気温は、7月の気温(約)は最高23℃、平均18℃、最低14.2℃であり、8月の気温(約)は最高24.3℃、平均18.8℃、最低14.8℃となっています。
夏は気温が最高24℃程度で、服装は一年中で一番身軽で良い時期です。
登山で汗ばむことが多いので、ウィンドーブレーカーやダウンジャケットなどの寒さ対策用の服装は必要ないと思われます。
蒜山登山の初心者におすすめのコースと服装
蒜山三座を単独に登山する場合、各登山口からの時間は次のとおりです。
・上蒜山コース・・・
山頂まで約2時間、急な上がり下がりがあります。
8合目から展望が開け、下蒜山と中蒜山や高原などの眺望は絶景です。
下りは約1時間30分です。
・中蒜山コース・・・山頂まで約2時間、急こう配があります。
学校の遠足などで利用されている、登山客が最も多いコースです。
登山口には日本名水百選の塩釜冷泉があり、五合目には日留神社があります。
山頂からは蒜山高原が一望できます。
下りは約1時間20分です。
日本名水百選 塩釜冷泉
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・下蒜山コース・・・山頂まで約1時間40分、急な上がり下がりがあります。
山頂では360°の大パノラマで風景を楽しめます。
下りは約1時間10分です。
・三座縦走コース・・・登山口から三座縦走し、約7~8時間で反対側の登山口へ行けます。
上蒜山から中蒜山縦走は約1時間、中蒜山から下蒜山縦走は約1時間30分です。
これらのコースは、尾根道を行き、いくつか急坂がありますが、比較的初心者向きのコースとなっています。
登山をする場合の服装は、帽子、レインウエア、長袖シャツ、トレッキングパンツ(長ズボン)、履きなれたスニーカーやトレッキングシューズです。
短パンやハーフパンツはNGです。
リュックにタオル、飲料水、必要品などを入れて行きます。
トレッキングポールや杖があった方が、下半身の負担が減るので良いでしょう。
まとめ
蒜山は、家族連れや女性、初心者でも約2時間で登山できるコースがあります。
始めから無理をせず、風景や山野草の群生を楽しみながら、夏の陽射しを浴びゆっくり登山を楽しみましょう。