天気の良い日に洗濯をして、外に干すのは気持ち良いですよね。
そして、突然雨が降ってきたら、あわてて家の中に洗濯物を取り込むのが一般的だと思います。
しかし一方で、わかっているけど、そのまま干しっぱなしにする人もいます。
理由は、そのうち乾くし取り込むのが面倒、洗濯物が干してあったほうが防犯上良いというものです。
それは本当でしょうか。ちょっと検証してみましょう。
雨天の洗濯物は干しっぱなしでも乾く?
雨の日の洗濯物を干しっぱなしにするメリットとは何でしょうか?
①雨の日に、部屋干しだと匂いが付くが外だと付かない。
②雨の日でも、部屋の中より外の方が乾燥するのが早い。
③雨の汚れは、大した汚れじゃない。
という意見が多いようです。
そこで、それらのメリットについて考えましょう。
①の洗濯物の臭いの主な原因は、細菌(モラクセラ菌)です。
どこにでもいる菌で、高温多湿を好んで繁殖します。
細菌を増殖させる原因は、汚れた風呂水を使用している、洗濯機が汚れている、洗剤の量が足りない、風通しの悪い部屋干しをしているなどの、洗濯の仕方に問題があることが多いです。
雨の日に、外に干したら匂いが消えるという事ではありません。
天気の良い日に短時間で乾燥させることや、洗濯機に入れる前に約50~60℃のお湯と洗剤で揉み洗いし、30分ほど漬け置きしてから洗濯機で洗うと、ほとんどの匂いは消えます。
②は天気がよければ、部屋の中より外の方が乾燥するのが早いのは、当たり前です。
でも雨の日は湿度や雨の降り方によるでしょう。
当然雨に当たるといつまで経っても乾きません。
その場合、部屋の中で干して除湿器や扇風機などで、風通しを良くすると早く乾きます。エアコンを使用するのも良いでしょう。
外で干す場合は、屋根付きで雨が直接当たらない場所であれば乾きにくいですがまずまずオッケーです。
③の雨の汚れは、思っているよりも埃や塵、黄砂などが混じっています。
雨上がりに、車やベランダが汚れているのを見れば一目瞭然です。
せっかく綺麗にしたのに、また汚れてもう1回すすいだり脱水したりするのも面倒です。
一番良いのは雨上がりに干すことでしょうね。
洗濯物の干しっぱなし夜はどうする?
基本的に天気が良ければ、洗濯物の干しっぱなしは、24時間いつでも良いでしょう。
ただし、北国などで夜干すと凍ってしまうという地域はありますが。
また、マンションなどで夜に洗濯をする場合は、隣上下に騒音が出ないように気を付けましょう。
特にベランダに洗濯機を置いていると音が響くので、少し早い時間に洗濯しましょう。
それと虫が卵を産んでいたり、中に入っていたりすることがあるので、取り込む時に注意しましょう。
洗濯物の干しっぱなしは防犯上の効果は?
防犯で気を付けなければならないのは、空き巣ですね。
空き巣などは、行動を起こす前に必ず下見をすると言われています。
留守かどうかを確かめるため、夜に電気が点くか、カーテンの開け閉めはどうか、洗濯物が干しっぱなしかどうかを調べます。
洗濯が干しっぱなしで、夜電気が点かなければ、留守と言う判断をしますので、干しっぱなしは防犯上の効果はありません。
かえって、留守だと知られるのでやめましょう。
洗濯物が乾いたら必ず部屋に取り込むことや、洗濯物の種類が変われば、留守ではないと思うので、防犯上は干しっぱなしをしない方が、効果があるでしょう。
まとめ
結果的には、雨の日に外で洗濯物を干しっぱなしには、直接雨の当たらない屋根がある場所が必要です。
雨の当たる場所では、干しっぱなしのメリットはほとんどありません。
また干しっぱなしによる防犯の効果もほとんどなく、逆効果になることが多いと思います。