4月の初旬から中旬にかけて、さまざまな品種や鮮やかな色で咲き誇るチューリップ。
多年草なので、きちんとお世話をしてあげることによって毎年綺麗な花を咲かせます。
ただし、球根植物は開花後に適切な処理をしてあげないと、翌年もキレイな花を咲かせることが困難になってしまいます。
ここでは、チューリップの球根の掘り上げ時期や球根への消毒の有無、チューリップの増やし方についてご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
チューリップの球根の掘り上げ時期は?
チューリップの花は3月中旬から咲き始め、4月下旬まで楽しむことができます。
球根を掘り上げる下準備として、花が完全に枯れてしまう前の5月下旬頃に花を摘み取ります。
この際、注意することは葉は全て残し、花の真下で茎を折るようにしましょう。
こうすることによって、花が種を作ろうとするのを防ぎ、全ての栄養がしっかりと球根に行き渡るようにすることができます。
そしてこの状態のまま水やりを行い、1週間に1回程度の頻度で液体肥料を加え、球根を丈夫に太らせます。
6月中旬頃にかけて葉が黄色く枯れ始めてきたら、いよいよ球根の掘り上げを行っていきます。
球根の真上で茎を切り、球根はひとつひとつバラバラに分けます。
あまりにも小さく栄養が行き渡らなかった球根は、翌年に花を咲かせることは困難なため破棄しましょう。
しっかりと栄養が行き渡った球根たちは、まず土を落として水で洗います。
その後、色や品種が分かるように3個~5個の球根でまとめてネット袋に入れ、直射日光の当たらない風通しの良い場所で吊し乾燥させます。
チューリップの球根は消毒する?
一般的にチューリップの球根は、球根の掘り上げを行ったときではなく、翌年に球根を植えつける前に殺菌や殺虫剤で消毒を行います。
消毒の方法としては、ベンレート1000倍液などに浸した後、陰干しする方法や、球根をスミチオン溶液(有機リン系殺虫剤)に1時間ほど浸しておく方法があります。
これをすることによって菌や虫から守ることができます。
チューリップの球根の増やし方
チューリップの球根は増やそうとしなくても、自然に分球を行うので無理に増やす必要はありません。
開花後にきちんと水やりや栄養を与え、葉と茎に充分に栄養が蓄えられていれば自然と分球をします。
花が終わっても放置せず、しっかりと栄養を与えてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
チューリップは害虫による病気にかかりやすい花です。
こまめに様子を見ながら観察し、翌年にはまたキレイな花を咲かせられるように、愛情を与えながらきちんとお世話してあげましょう。