新年早々のお楽しみの一つに、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)があります。
関東の強豪大学のランナーが、タスキをリレーしてしのぎを削り、熱いドラマを繰り広げる駅伝は、テレビで観戦してもわくわくするでしょう。
それに自分の大学を応援するとなると、さらに力が入り肩も凝るのも間違いなしです。
その箱根駅伝をテレビで観戦する時に、注意しなければならないルールがあるので、観戦する際のワンポイントとして、知っておきましょう。
箱根駅伝のスタート時間往路と復路の違い
大正9年の第一回大会から始まり、昭和30年の第31回からは交通事情を考慮し、1月2日と3日の2日間で行うことになりました。
出場する大学は、のぼりを立てての応援やチアリーディングなどを行っているので、その懸命な応援風景を見るのも楽しいですよ。
2日に東京・大手町から箱根町芦ノ湖までの107.5kmを、5区間に分けて走るのを往路と言い、翌3日に箱根町芦ノ湖から東京・大手町への109.6kmを、5区間に分けて戻ってくるのを復路と言います。
往路は、朝の8:00に一斉に出発するので、わかりやすいですね。
復路は往路と違い、先頭の大学だけが朝8:00に出発し、次の大学は先頭との往路のタイム差によって出発することを知っておきましょう。
タイム差が少なければ、次から次へと順番で出発することになります。
ところが、先頭とのタイム差が10分を超えた大学は、なんと集団で集められ10分後の8:10に一斉に出発することになります。
ひと山いくらみたいですね。
それに先頭との差が10分に縮まったと喜んではいけません。
そのタイム差はちゃんと加算されますのでご心配なく。
箱根駅伝スタートの場所に関する決まりとは?
出発する場所は、大手町にある駅伝を共催する読売新聞社本社の北側です。
また、到着する場所は同じ読売新聞社ですが南側になります。
往路の到着する場所の箱根芦ノ湖駐車場入り口が、復路の出発場所になります。
コースは、大手町から芦ノ湖で折り返し、大手町に戻るまでの距離217.1kmです。
日比谷、西新橋、三田、品川、六郷橋、鶴見、横浜駅、保土ヶ谷、戸塚、藤沢、平塚、大磯、二宮、小田原を各コースの通過点として、「東京箱根間往復大学駅伝競走に関する内規11条1項」で決められているので毎年変わることはありません。
箱根駅伝の繰り上げスタートの時間に関するルールとは?
現在では、長時間の交通規制を避けるためや、選手のレベルを高く維持するために、繰り上げスタートを採用している駅伝が多くなりましたね。
繰り上げスタートは、先頭の大学との時間差が一定の時間になると、たすきが届いていなくても強制的に出発してしまうルールなんです。
往路の鶴見・戸塚中継所では先頭から10分の遅れ、平塚・小田原中継所と復路全部の中継所では20分遅れると次の走者を出発してしまいます。
このルールによって、中継所に到着したときに次の走者がいないとか、目の前でたすきを渡せず泣き叫んだり悔しがったり、倒れたりする選手たちが出てくるのをよく見ますよね。
見ていると可哀想だなと思うでしょうが、そういうルールなので残念ですがこれはいた仕方がありません。
箱根駅伝スタート時間や場所の繰り上げルールのまとめ
箱根駅伝はコースに平坦部分や急傾斜などがあり、何人もの選手を追い抜いての逆転劇や驚異的強さを発揮して独走する選手も現れたりします。
また、繰り上げスタートにより、目の前に次の走者がいるのにたすきを渡せないなど、涙を誘う様々なドラマが生まれるのも見どころと言われています。
走者のみんなが力一杯走る姿を精一杯こちらからも声援を送りましょう!