春は出会いと別れの季節という言葉があるくらい、人間関係や生活に大きな変化が出る時期ですよね。
春に人事異動が行われる会社は多くあり、転勤の増える時でもあります。
転勤に伴って新天地で新しい住まいを探す場合、第一候補として挙がるのは賃貸物件です。
ただし、賃貸物件に関しては新築の第一号入居者でない限りはその部屋に以前住んでいた住人が必ず存在します。
部屋自体は入居する際は綺麗な状態になっていますが、玄関の鍵はどうでしょう。
もし鍵を交換する場合、その交換費用はいくらかかり誰が費用を負担するのか、賃貸物件の鍵交換について解説していきます。
鍵交換の費用は賃貸物件は誰が負担する?
物件によっては鍵が交換されていないという可能性もあります。
しかし、仮に以前の住人が合鍵を持ったままだとしたら、不法侵入や盗難などのリスクがゼロとはいえませんので交換しておいた方が安心ですよね。
鍵の交換費用を賃貸人と借人、どちらが負担するのかについては明確な法の取り決めはありません。
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(国土交通省)」では、「賃貸人が負担するのが妥当」とありますが、あくまで“妥当”のため法的拘束力はありません。
部屋を契約する時に「賃貸借契約書」を交わしますが、その特約に鍵交換に関することが書いているかどうかが大きく関わってきます。
例えば、「鍵の交換は借主が負担する」などの費用特約に明記があれば借人が負担します。
何も特約が無ければ賃貸人が負担、もしくは鍵の交換自体が無いという可能性も出てきます。
まずは契約書を確認することが大切です。
鍵の交換費用の相場はどれくらい?
「鍵」と一言にいっても、最近では様々な種類の鍵があり、鍵の種類によって費用も異なります。
ここでは代表的な三種類を紹介します。
まずは広く使われているスタンダードな鍵です。
ディスクシリンダーキーやピンシリンダーキー、ウェーハーシリンダーキーなどがあり、費用相場は10,000円~12,000円です。
次に、ピッキングされないというメリットがあるカードキーで、これも10,000円~12,000円ほどです。
最後にオートロックマンションなどによく見られるディンプルキーです。鍵の表面に凸凹の窪みがある形状で、15,000円~20,000円です。
また、鍵の交換費用に関しては全国でほぼ一律の金額なので、地域によって極端に高額になるということはありません。
ただし、特殊な形状の鍵を使っている場合などはより高額な費用になることもあります。
部屋を決める段階で鍵の種類についても確認するといいですね。
賃貸マンションでも鍵の交換は必要?
鍵を交換することの一番の目的は、犯罪の防止です。
以前の住人が合鍵を作って持ったままにしていて、新しい入居者が入る段階で鍵交換が行われなかった場合。
合鍵を使った不法侵入や空き巣の被害に遭わないとも限りません。
犯罪に遭ってからでは遅いので、防犯の意味でやはり鍵はシリンダーごと新しいものに取り換える方がいいでしょう。
ただ、物件によっては鍵交換自体を行わない場合や、いくつかの鍵を保有しそれらをローテーションで使っている場合があります。
心配な場合はまずは不動産会社や大家さんに相談するのが一番です。
また、交換されたことを確かめたい場合、交換の立ち合いを申し出ることもできるかもしれませんのでその点も提案してみましょう。
まとめ
新しい住居を探す時は期待と不安があるものです。
特に鍵に関しては新しく交換しておいた方が防犯面と精神面で安心できますよね。
マンションとアパート両方とも、鍵の種類と形状によって費用相場は様々です。
まずは契約書の特約の有無と鍵交換を行っているかどうかを確認しましょう。
不安な点は賃貸人に尋ねるなどして有耶無耶なまま終わらせないことが大切です。
心配事を少しでも減らして、新たな生活をスタートさせましょう。