友達や家族とライン、メールを使用するときは、普通の話し言葉で十分話が通じると思います。
でも、社会人になり仕事や目上の人と接する機会が多くなると、相手に対して今までのような話し言葉では失礼に当たります。
特にビジネス上のメールでは、敬語を使うことが多く、接続詞の使い方に注意しましょう。
今回は、よく使われる言葉の中から「なので」について、解説します。
なのでを敬語で書き言葉にするには?
「なので」は、助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形語尾「な」に、原因や理由を表す接続助詞「ので」が付いたものです。
連語の一つであり、複数の単語が連結して、まとまった形で単語と同じような働きをします。
同じような言葉として、「そんな訳で、ついては、そこで、それで、だから、という訳で、という事で」などを使うことがあると思います。
「なので」はよく使う言葉ですが、敬語ではないのでビジネスや目上の人に対する言葉としては、ふさわしくありません。
どちらかと言うと、断定するような言い方になり、敬意を表す表現は含まれていないので、同僚や後輩などに使う言葉になります。
「なので」を敬語として使うには、断定した言い方の「な」=「だ」を敬語の「です」に変え、「ですので」にすることです。
接続詞のなのでなどの書き言葉使用例
「なので」などの書き言葉の文例は、次のとおりです。
「なので」
一般「立ち入り禁止なので、入れません」
敬語「立ち入り禁止ですので、入ることはできません」
「だから」
一般「雨が降りそうだから、帰ろう」
敬語「雨が降りそうですから、帰りましょう」
「ついては」
一般「その件については、確認中です」
敬語「その件につきましては、確認中でございます」
「したがって」
一般「赤です。したがって青ではありません」
敬語「赤です。したがいまして青ではありません」
なのでの話し言葉を書き言葉にすると
「なので」は、話し言葉として一般の会話ではよく使います。
しかしビジネスなどで使う書き言葉にする場合は、敬語や言い換えを使った文章にすると良いでしょう。
「なので」を書き言葉にする文例は、次のとおりです。
→台風ですので、欠席いたします。
→▲▲が得意ですので、優勝することができました。
→バスが到着したようですので、お急ぎください。
→もう少しでゴールですので、頑張りましょう。
→満員ですので、お待ちください。
まとめ
社会人になると様々な人との交流があるので、相手によって言葉を選ばなければなりません。
特にビジネスシーンでは、言葉の使い方の印象で判断されることもありますので、書き言葉の使い方には十分注意が必要です。