一般的に事業者は労働安全衛生法に基づいて、医師による健康診断を実施し、また労働者は事業者が行う健康診断を受けなければなりません。
そして、定期健康診断は年に1回行われますが、労働者を雇い入れの時も健康診断が義務付けられています。
会社によっては、会社採用の内定者についての健康診断を行うこともあります。
内定者の場合は、会社の健康診断を初めて受けるため、会社の人がどんな服装で行っているのかわからず、迷ってしまうことが多いでしょう。
会社で指定された健康診断の適正な服装について、ご説明します。
内定者の健康診断は服装を考えよう!
内定者に対する健康診断の案内に、私服で来て良いと書かれていても、社会人として身だしなみを整え、スーツで行くほうが良いのでは、と考えたりしますよね。
また、社会人になっていない就活期間の時も、スーツで行ったことが多いので、健康診断の時もスーツで行くほうが無難だろう、と思う方もいると思います。
でも、直接仕事とは別の自分の身体を診て貰うための健康診断の時に、適正な服装とはスーツなのでしょうか?
内定者の健康診断ではスーツかラフか
健康診断は、現在の健康状態と関係なく、必ず受けなければならないものです。
目的は、入社する社員の健康状態の把握と、現在の健康状態が今後行う業務に影響があるか、事前の履歴書などに記載されている健康状態の申告と、実際を比較して虚偽を確認するものです。
そのため、診断を受けることが重要であり、服装は重要なものではありません。
また、スーツで受診してはだめだということではないので、勤務時間内に会社から許可を得て、スーツで受診する方も多くいます。
ただし、健康診断の内容によって服を脱いだり、袖を巻き上げたりすることがあります。
その場合に、スーツを着ているのとラフな格好では、どっちが手間がかからず、素早く対応できるかはおわかりだと思います。
他に診断を受ける方が多い場合に、いちいちスーツを脱いだり、着たりするのに時間がかかり、後の順番の人に迷惑をかけてしまいます。
色々な種類の診断を受けるときは、動きやすく脱ぎやすいラフな服装の方が良いでしょう。
内定者は健康診断内容で適切な服装へ!
ラフで良いと言っても、派手な服やどんな服で行っても良いわけではありません。
内定者の健康診断では主に
・身長、体重、胸囲、視力、聴力などの検査
・胸部X線検査
・血圧測定
・尿検査
・血液検査(貧血、肝機能、血中脂質、血糖)
・心電図検査
を行います。
そのため、胸部X線検査では金属類やプラスチック、アクセサリーは全て外すことが必要です。
血液検査での採血では袖を巻き上げることがあるので、ボタン付きのシャツより伸縮性のあるセーターやニット、Tシャツなどが良いでしょう。
動きやすいからと言って、ジャージやスウェットを着ても良いのでは?
となりますが、スポーツや遊びではないのでラフすぎるのは避け、シンプルな普段着で受診することをおすすめします。
まとめ
健康診断を内定時に受ける場合でも、社会人としての自覚を持って受診しましょう。
内容によって適した服装をすることも、社会人としての身だしなみの一つです。