小学1年生が朝泣くという話はよく聞きます。
うちの子も小学校入学からしばらくして、朝泣いていました。
始めは何事もなく学校に行ってたのに、2週間過ぎた頃から学校に行く前に泣くようになり登校をしぶりだしました。
小学校の登校時間が迫ってもなかなか着替えようとしなかったり、嫌がったり今は懐かしい思い出です。
しかし、今現在1年生のお子さんをお持ちで正に朝泣かれて困惑しているママさんのために。
私の経験も踏まえて1年生が朝なぜ泣くのか、その状況がいつまで続くのか、朝だけ泣く理由などをご紹介していきます。
1年生はどうして朝泣くの?
さて、1年生はどうして朝泣くのでしょうか?
「まだ入学したばかりなのに」とか「1年生なのになんで?」と大人からするとちょっと不思議に映りますよね?
でも私は、1年生「だから」だと思います。
なぜなら、小学校というところは保育園や幼稚園と比べると子供から見るととても大きく、しかも先生やお友達も知らない顔ばかりです。
教室も保育園や幼稚園の時に比べると、やや広いでしょう。
子供にとっては、急に環境が180℃ガラっと変わってしまうんです。
同じクラスに、保育園や幼稚園の時にお友達だった子も何人かはいるでしょう。
そういった場合は、しばらくはその子達と一緒で楽しい気もしてると思います。
でも、毎日小学校生活を送る内に、保育園や幼稚園みたいに遊ぶことより机に向かって勉強することが多くなります。
しかも園生活に比べて小学校では「自分のことは自分でする」という自立した行動を求められます。
そうした様々な環境の変化が、学校に行くことを不安に思います。
子供の心に「ん?なんか今までと違うぞ?」という意識をもたらし始める事が、泣くという表現になって出てきていると思います。
小学生が朝に泣く3つの理由
子供が朝泣く理由には、3つの理由があると考えられます。
理由1【母子分離不安】
母子分離不安という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
母子分離不安とは、子供が親から離れる時に「不安」を覚えることを意味します。
保育園や幼稚園の時ってうちの子はバス登園でした。
比較的近くに住んでいらっしゃるご家庭だと、ママが子供と一緒に登園して送って行かれてると思います。
では、小学校ではどうでしょう。
うちの子が小学校に入学したばかりの時は、最初の1週間は親が途中まで一緒に行っていました。
あとは高学年のお兄さんお姉さんと一緒に登校していました。
そのあとは親は玄関先で見送り、近くの同級生やお兄さんお姉さん達と一緒に登校したりしますが、次第に1人でも行くようになります。
私自身が小学生の頃は、班を組んで高学年のお兄さんやお姉さんを先頭にして列になって登校してました。
記憶が定かではありませんが、たぶんそれも2年生くらいまでじゃなかったかな?
6年になる頃にはもう小学生でも1人で登下校してましたからね。
今は、昔のように班を組んで列になって登校する姿はあまり見られません。
子供にとっては、生まれてからずっとどこへ行くのもママと一緒でしたよね。
そう、何も不安がなかったのに、小学生一年生になって急に何でも1人でという雰囲気にはなかなか馴染めないという事が根本でしょう。
その不安な気持ちが、一年生が朝だけ泣く理由の1つと考えられます。
理由2【自立意識】
うちの子が1年生の時にあった話ですが、例えば「連絡帳」。
連絡帳は保育園や幼稚園でもありますよね?
うちの子は幼稚園でしたが、連絡帳もあって毎日必ず先生から園での子供の様子や連絡事項など書いてくださっていました。
親が書いた連絡事項もきちんと目を通してお返事いただいてました。
ところが、小学校に上がって2週間経った頃から、先生が連絡帳を見てくれなくなりました。
子供に聞いても、「先生、見てないよ」と言います。
初めのうちは、目を通してクラスでの様子を書いてくださっていたのになぜだろうと思っていました。
見てくれないと困るので担任の先生に電話で聞いてみたのです。
すると「親御さんから何か報告したい事などがある時は、子供に連絡帳を見てくださいと言って提出させるようにしています」ということでした。
つまり、そういった伝えたいことを自分で言う事で自立意識を持たせるというのが理由のようでした。
園児の頃は恐らく、本人が主体ではなく何でも親が代わりに自分の事を伝えてくれていました。
挨拶をする、お礼を言う、謝ると言った場面に応じた発言も親や先生に言われてしていたことだったと思います。
それが今度は、自分で伝えたい事は言わなければいけなくなったわけです。
朝は「おはようございます」と挨拶するとか、物を貰ったり助けてくれたりすると「ありがとう」とお礼を言う。
人にぶつかったり喧嘩したら「ごめんね」と謝るなど、自分で考えて発言しないといけなくなります。
恐らく大人が考えてる以上に、これらのことって子供にとって、とてもハードな事なのではないかと思います。
こうした事が朝起きると、また思い出されてくるいわゆるトラウマですね少し大袈裟ですが。
そういった、精神的にちょっとした緊張を覚え、泣いてしまうという事ではないかと思います。
理由3【人間関係】
小学校生活が長くなってくると、そのうちクラスの中で次第に人間関係もできてきます。
いろんな性格の子がいますから、早くから学校に慣れ、初めての子に対しても親しげに話し掛けられる子もいます。
しかしながら、人見知りしてなかなか友達の輪に入っていけなかったりと、その子によって人に対する対応は様々です。
うちの子は、幼稚園の頃は誰にでも寄っていき話し掛けるくらいに積極的というか、恐らく邪心や警戒心がなかったので人当たりは抜群でした(笑)
ところが小学校に上がって、1~2ヶ月の間に段々大人しくなってきて自分から話し掛けることがなく、誰かにアクションされて次第に明るくなる感じになりました。
多分、幼稚園の時のように周りの先生やお友達の対応が気さくではなくなってきたので、人の顔色を見るようになったのではと思っています。
私も子供が幼稚園に通っていた頃、幼稚園の先生や幼稚園全体の雰囲気を見ていて感じたことは・・・
こんなに和やかで、何をしても優しく諭されてみたいな感じでいいのかな?
親自身も小学校に行くようになったらこんな雰囲気じゃなくなってくるのではないだろうか。
小学校に我が子が行くようになった時にどうなるか不安を感じた事があります。
幼稚園と学校の周りの温度差があり過ぎる気がしたんですよね。
かといって、幼稚園の時に始めから厳しくもできないでしょうし、あれはあれで良かったんでしょう。
しかし、小学校では幼稚園の時のようではないということを、子供が悟った時にどうなるか少し怖かったですね(笑)
このように、これまでとはまるで違う環境や人からの対応に柔軟に対応できる子もいれば、なかなか馴染めない子もいます。
馴染めない子が朝の登校時に泣くという状況に陥ってると考えられます。
小学生が登校時泣くのはいつまで続く?
学校に行きたくないとしぶる期間が長く、よほど完全な不登校にならない限り、通常は1週間から1ヶ月位で段々学校生活に慣れていくものです。
人には元々持ち合わせている柔軟性がありますので、よほどでない限りは1ヶ月も過ぎれば慣れます。
ただここに至るまでの間に、親があまり心配したり叱ったりと過剰に反応してしまうと、子供のバランスも崩れてしまいます。
最初は様子を見る意味でも、親はあまり過敏になり過ぎないように注意しましょう。
大人だって初めての環境にいると、戸惑うし不安を覚えると思います。
ただ大人だから、そこで泣くという事まではしないだけですよね?
しかし、子供はこうした不安や戸惑い自体に慣れないので、今の状態をどう理解すればいいのか分かりません。
ここで周りが過剰に動いてしまうと余計子供の不安を煽るだけです。
特に「一年生になったんだから泣いちゃかっこ悪いよ」など禁句ですよ。
結果「泣く」という表現方法しかなくなってくるんですね。
登校前に泣くというのは、朝まだ眠いから寝たいのに寝られない、出掛けないといけないなど、単純な物だったりする場合も否めません。
うちの子の場合も朝は眠そうでグズグズしていました。
月曜日は特に、半端じゃなかったです。
月曜日の朝に登校をしぶる原因は、前日のお休みの日に過ごしたゆったり感。
家族でお出掛けして楽しかったことなどがまるで、何年も前のことのように感じてしまい、それが泣きたくなる要因になってると思います。
私にも覚えがあります。
前日の休みの日に弟と一緒に図書館に行って本を借りてきたことが嬉しくて。
たったそれだけの1コマを思い出しただけで(昨日は良かったな~)と思うと、急に悲しくなったことがありました(*ノωノ)
なので、子供が登校しぶりをする気持ちは分かるので。
まずは朝、子供が渋りだしたら私も「眠いよね~、お母さんも眠いわ~、お母さんも今日仕事に行きたくないわ~」って泣くまではしませんが、とにかく子供に同調してました。
でも、そう言いながら身支度をして行く準備はするんです。
その流れで、子供にも服を着せてこう言います。
「あ、これ昨日お婆ちゃんに買って貰った服がカッコ良いから着て行きなよ!みんなカッコ良いって言うかもよ」って、気持ちを逸らしていく感じ?でした(笑)
そしたら、段々子供もその気になって「これを着て行く」って着るので、私も「おー!カッコ良いじゃん」って褒めます。
これがホントの子供騙し(笑)です。
これで登校しぶりがなくなるようなら、問題ないですよね。
まとめ
しかし、これでもどうやっても気がまぎれないとか、余計渋りが酷くなるとかなら、徐々に対応は変えていかないといけません。
しばらく学校まで一緒に行くとか、先生とも相談して上手にクラスに馴染んでいけるように、連携していければいいですね。