マンションに発生するカビと言えば、窓や浴室、押し入れにできるというイメージがあると思います。
しかしそれ以外にも、部屋の壁にカビが発生することが非常に多く、多くの居住者の悩みの種になっています。
お部屋のメインインテリアの壁にカビができると、見た目も気分も悪いし胞子が蔓延することで、喘息やアレルギーが出る恐れもあります。
結露や湿気からできるカビが健康被害を引き起こす前に、適切に壁カビを除去しましょう。
マンションの壁のカビを除去する方法は?
・エタノール(工業アルコール)で拭き取る・・・ドラックショップなどで買ったエタノールを、スプレー容器に入れて、70~80%程度に薄めてカビに吹きかけます。
エタノールを湿らせた綺麗な布でポンポンと軽く叩くように拭き取ります。
ただし、事前に目立たない場所で、色落ちしないかを確かめましょう。
・酢と重曹で除去する・・・殺菌効果のある酢をメラミンスポンジや布巾に滲み込ませ、軽く擦るように拭き取ります。
その後に重曹大さじ1杯を100CCの水に溶かし布巾に滲み込ませて、強く擦らず軽く壁を拭き取ります。
スプレー容器でスプレーしたあと数分そのままにしてから、拭き取る方法もあります。
・カビ取り剤を使う・・・カビ取り剤はほとんどが塩素系なので、壁に使用すると色落ちするおそれがあります。
色物の壁には不向きの場合が多いでしょう。
白い壁や多少の色落ちはやむを得ないと考える方は使用しても良いでしょうが、目立たないところで試してから使った方が良いです。
ジェル状のカビ取り剤などがあり、壁から滴り落ちないタイプがあります。
マンションの壁の結露がカビの原因?
マンションの壁のカビが発生する原因は、結露によるものがほとんどです。
結露の原因は、室内と室外の温度差と湿度によります。
・閉め切った部屋に結露が生じている・・・普段使用していない部屋で、窓に結露ができている場合に壁にも結露が広がっている。
・窓の結露をそのままにしている・・・拭き取らないと部屋の湿度が増します。
・加湿器を使用している・・・必要以上に湿度を上げている場合が多い。
・家具を壁に隙間なく置き、風通しが悪くなっている。
・日当たりの悪い部屋に湿気が残り、滞留している。
・煮炊きやお湯を沸かすときに換気扇を回していない。
・洗濯物を部屋干ししている。
・入浴後の湿気を換気しないため、部屋に湿気が流れ出ていす。
などがあります。
マンションの湿気で生えるカビの対策は?
壁クロスなどの表面は一見何ともないようでも、裏側にカビが発生していると突然壁クロスが剥がれることもあるので大変です。
カビの対策は結露の対策と考えましょう。
カビの対策は、下記の項目に注意して行いましょう。
・窓の水滴はそのままにしない・・・常に窓などに出来た水滴は拭き取ります。
・加湿器の使用は避ける・・・部屋の乾燥を防ぐ必要最小限にする。
・除湿器を使用する。
・湿気を発生させない・・・煮炊きやお湯を沸かすときは、必ず換気扇を回す。
・家具などを壁から離す・・・家具を壁にぴったり付けずに、隙間を作り風通しを良くする。
・部屋の換気を行い、部屋間の風の循環を促す。
・洗濯物はエアコンや乾燥機、除湿器で短時間で乾かす。
・カビを見つけたら、すぐに除去する。
・入浴後はお湯を捨てるか、蓋をしっかりして湯気は換気する。
まとめ
マンションの壁のカビは、気づいた時はすでにひどい状態になっていることもあるので、常にカビのチェックが必要です。
結露に対する対策を、普段から日常生活の一部として継続的に対処して、カビの発生を未然に防ぎましょう。