お正月になると神社で流れる曲、ちょっと変わった曲調の音楽が聞こえてきます。
神前などおめでたい席でよく耳にしたりテレビから聞こえてきたりすることのある音楽です。
このザ、お正月の音楽は、お寺でも同じ様な曲を流すのでしょうか?
また、神社とお寺にの大晦日の違いや、除夜の鐘を確実に聞くにはどちらで聞けるのかを含めて紹介します。
お正月の神社で音楽が流れているのは?
神社などでお正月やおめでたいときなどに流れている音楽は、アジア大陸の仏教国や外国の音楽と日本古来の音楽が混ざり合って、千数百年前に出来上がったと言われる雅楽という音楽です。
そして、日本の国家行事や祭事に深く関わる国家宗教の神道において演奏されてきました。
現在でも、神社で恒例となっている祭祀の時や神前結婚式などに奏でられています。
神社だけでなく、後に国家宗教となったお寺でも雅楽を演奏するようになりました。
ただし雅楽には、特定の神社しか演奏しない曲や宮中だけで奏でられる曲など色々あるので、神社とお寺が全て同じ曲を奏でるわけではありませんし、全てのお寺が雅楽を奏でるものでもありません。
また普通の雅楽の曲であれば、神社もお寺も同じものを奏でたりします。
年が明けて初詣などがあるお正月も、神社やお寺の大切な行事なので、BGM(バックミュージック)として雅楽を奏でます。
正月の神社で流れる曲名や雅楽は?
正月の神社で流れる曲の一般的に良く聴く曲名は、越天楽(えてんらく)が多いと思います。
元々は舞があったのですが、現在では曲のみが残ったと言われています。
他に有名な雅楽は、五常楽急(ごしょうらくのきゅう)、陪艫(ばいろ)などがあります。
雅楽に使われている代表的な楽器は、
・笙(しょう)
・・・複数の竹管を組み合わせた楽器です。
吹いても吸っても音がでて、和音を出します。
・篳篥(ひちりき)
・・・雅楽のほとんどの曲で使用します。
本体に比べリードが大きく難しい楽器です。
・龍笛(りゅうてき)
・・・笙、篳篥と龍笛で雅楽の三管と称されます。
横笛のように使います。
・楽太鼓(がくだいこ)
・・・独特の文様が鮮やかな太鼓です。
・火焔太鼓(かえんだいこ)
・・・太鼓の面が2mもあり、見映えのある大型の楽太鼓です。
・釣鉦鼓(つりしょうこ)
・・・唯一の金属製の楽器で、拍子の1拍目を打ちます。
・鞨鼓(かっこ)
・・・小鼓の様な形をして、細いバチで打つ。
曲のリズムを誘導するリーダーの役目をします。
・楽琵琶(がくびわ)
・・・雅楽で使われる琵琶ですが、琵琶の中で最大の大きさです。
現在も継承されている音楽様式ですが、合奏としての伝統音楽として演奏される音楽として、世界最古と言われています。
まさに、世界最古のオーケストラですね。
お正月の神社とお寺の違いは除夜の鐘?
お正月の初詣などは、神社とお寺どちらに行くか迷いませんか?それとも両方行きますか?
そもそも、神社とお寺の違いはなんでしょう。簡単な比較では、下記の違いがあります。
・信仰・・・神社は神道・お寺は仏教
・鳥居・・・神社にある・お寺に無い
・仏像・・・神社に無い・お寺にある
・何を祀る・・・神社は神様・お寺は仏像を祀る
・参拝・・・神社は柏手(かしわで)を打つ、お寺は合唱
・除夜の鐘・・・神社に無い・お寺にある
除夜の鐘は、日本に伝わる仏教の年末年始行事の一つです。
除夜(大晦日)の深夜0時を挟む時間にお寺の梵鐘をつくもので、多くの寺では108回撞きます。
お正月に神社で流れる曲や音楽のまとめ
今回は神社で流れる曲と雅楽、おおまかな神社とお寺の違いについてまとめました。
今回まとめた情報が、お役に立てれば幸いです。